大分弁の「くびる」は、
ひも・袋・物をまとめる動作を表す、とても実用的な言葉です。
意味としては 「結ぶ」 にあたり、
日常生活の中で自然に使われる、昔からの定番大分弁でもあります。
この記事では、
- 大分弁「くびる」の意味
- 生活感たっぷりの使い方・例文
- 「結ぶ」とのニュアンスの違い
をまとめて紹介します。
大分弁「くびる」とは?
大分弁の くびる は、
「ひもや袋などを結ぶ」
という意味で使われる言葉です。
- 主に:家庭・農作業・日常の片づけ
- 対象:ゴミ袋・ひも・野菜・荷物 など
「結ぶ」よりも、
ぎゅっとまとめる実用的な動作を指すことが多いのが特徴です。
「くびる」の意味
くびる=結ぶ
ただしニュアンスとしては👇
- 形を整えるというより
- 開かんようにまとめる
- 仮でもいいからとにかく縛る
「ちょっとくびっちょいて」と言われたら、
「ほどけんように結んでおいて」という意味になります。
生活感のある例文
「そのゴミ袋、ちゃんとくびっちょいて。」
=「そのゴミ袋、ちゃんと結んでおいて。」
「ひもがほどけちょるけん、くびり直しちょき。」
=「ひもがほどけているから、結び直しておいて。」
「それ一回くびっとけばええわ。」
=「それ、一回結んでおけばいいよ。」
※ “生活の動き”がそのまま見える言葉。
「結ぶ」との違い
標準語の「結ぶ」と比べると、
- 結ぶ
→ 動作として丁寧・形式的な印象 - くびる
→ 生活寄り・作業寄り・実用的
大分では
「ひもは結ぶより、くびるもん」
くらいの感覚で使われることもあります。
かぼみ目線の一言コラム
かぼみ的に「くびる」は、
生活そのものが詰まっちょる大分弁やと思っちょん。
ゴミ袋も、野菜も、ひもも、
とりあえず“くびる”。
細かい結び方はどうでもええ、
今ちゃんとまとまればええんよね。
こういう言葉が残っちょるの、
しんけん大分らしいなあって思います。

地域差・言い回しの違い
大分弁で「結ぶ」「縛る」を意味する「くびる」は、県内全域で日常的に使われる表現です。
地域差としては、主に南部(佐伯・臼杵など)や豊肥地区で、紐などを結ぶ動作だけでなく「髪をくびる」や「袋の口をくびる」といった表現が根強く残っています。一方で、大分市などの中部や北部の若年層では、共通語の「結ぶ」に押されつつありますが、今でも年配層を中心に「しっかりくびっとけ(縛っておけ)」といった形で、力強いニュアンスを含んで多用されています。
また同じ意味の「きびる」も同じぐらい大分県内では使われますが、
・きびる=西日本の方言で広く使われている
・くびる=大分弁として使われる
とされており、純粋な大分弁は「くびる」と言われています。
似た言い回し
- くびっちょく:結んでおく
- くびり直す:結び直す
関連大分弁
- ほたっちょく(放っておく)
- よこいてえ(休みたい)
- しょわしい(忙しい)
まとめ|「くびる」は生活に根づいた大分弁
- 「くびる」=結ぶ
- ゴミ袋・ひも・作業など日常動作でよく使う
- 丁寧さより実用性を重視した言葉
- 地域によって「きびる」と言うこともある
