大分弁の「せん」は、
行動を否定するときに使われる、とてもシンプルでよく出てくる言葉です。
意味としては 「しない」 にあたり、
強く言わなくても、意思をはっきり伝えられるのが特徴です。
この記事では、
- 大分弁「せん」の意味
- 日常での使い方・生活感のある例文
- 命令形の「せん!」との違い
をまとめて紹介します。
大分弁「せん」とは?【結論】
大分弁の せん は、
「しない」
という意味の否定表現です。
- 主に:自分の意思を示すとき
- 場面:日常会話/軽い拒否/返答
きつく否定する感じはなく、
淡々と「やらない」と伝える言い方として使われます。
「せん」の意味【大分弁 → 標準語】
せん=しない
使い方のポイント👇
- 強く感情をのせない
- 断定的だけど荒くない
- 会話の中で自然に使える
「今日は行かん」
「それはせん」どちらも、必要以上に説明せんでええ便利な言い方です。
生活感のある例文【会話形式】
「今日はもう外出せん。」
=「今日はもう外出しない。」
「それは、わたしはせんわ。」
=「それは私はやらないよ。」
「無理なことはせん主義なんよ。」
=「無理なことはしない主義なんだ。」
※ 感情より“判断”を伝える言葉。
「せん!」との違いに注意
同じ「せん」でも、
言い方で意味がまったく変わるのが大分弁のおもしろいところ。
- せん(平叙)
→ しない(否定) - せんし/せんな/せんか(強め)
→ しろ!/やれ!(命令)
例
・「それ、せん」=やらない
・「はよ、せんか!」=早くしなさい
音は同じでも、
意味が正反対になる初見殺しワードです。
かぼみ目線の一言コラム
かぼみ的に「せん」は、
自分の線を引くときの言葉やと思っちょん。
無理せん
我慢せん
今日はやらん
短いけど、
ちゃんと自分を守れる言葉なんよね。
大分弁って、
静かに意思を出す言葉が多い気がします。

地域差・言い回しの違い
打消しの「~しない」を意味する「せん」は県内全域で使われますが、その後の語尾に地域独特の彩りがあります。
大分市や臼杵などの東部・中部では「せんわ」や「せんで」と柔らかく繋ぐことが多いのに対し、中津などの北部では「せんが」や「せんがな」と、やや断定的な響きを持つことがあります。また、日田などの西部では、隣接する筑後方言の影響で「せんけん(しないから)」という接続がより強調されるなど、単純な否定語の中にも、大分県内の多様な言語境界が反映されています。
似た言い回し
- 行かん/食べん/やらん:同じ否定形
- せんでええ:しなくていい
関連大分弁
- せんし(しなさい)
- せんでええ(しなくていい)
- すかん(好きじゃない)
まとめ|「せん」は静かに意思を示す大分弁
- 「せん」=しない
- 強く言わなくても、意思が伝わる
- 日常・仕事・判断の場面でよく使う
- 命令形の「せんし!/せんな!/せんか!」とは意味が真逆なので注意
かぼみの大分弁講座では、
短いけど奥が深い大分弁も大事に紹介しちょんけん、
「これ、紛らわしいよな〜」って言葉があったら、また教えてな〜。
