大分弁の「せる」は、
戸や物、人などを押す時に使う言葉です。
日常の中でかなり使いやすい動詞で、
家の戸や荷物を動かす場面など、暮らしの会話によく出てきます。
この記事では、
- 大分弁「せる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「せる」とは?

大分弁の せる は、
「押す」
「前に動かす」
という意味で使われます。
- 主に:戸・物・人
- 場面:家庭/仕事/日常会話
引くの反対としての「押す」を、
短く自然に言える言葉です。
「せる」の意味【大分弁 → 標準語】
せる=押す
ニュアンスのポイント
- 戸や物を前に押す
- ちょっと力をかけて動かす感じ
- 日常の指示で出やすい
「そこ、もうちょっとせってくりい。」
=そこを、もう少し押してください。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「その戸、せってみて。」
=その戸を押してみて
「荷物が重いけん、後ろからせって。」
=荷物が重いから、後ろから押して
「机、もうちょい右にせるわ。」
=机をもう少し右に押すよ
シチュエーション別
- 家庭
- 「冷蔵庫の戸は、しっかりせらんと閉まらん。」
=冷蔵庫の戸は、しっかり押さないと閉まらない
- 「冷蔵庫の戸は、しっかりせらんと閉まらん。」
- 仕事
- 「台車、そっちからせってくれ。」
=台車をそっちから押してくれ
- 「台車、そっちからせってくれ。」
- 日常
- 「人が多いけん、ちょっとずつせって進もう。」
=人が多いから、少しずつ押して進もう
- 「人が多いけん、ちょっとずつせって進もう。」
※ 戸・荷物・台車など、
手で押して動かすものに幅広く使えます。
標準語との違い
- 標準語:押す
- 大分弁:せる
標準語の「押す」よりも、
「せる」は会話の中で短く出しやすく、生活の動作にそのまま乗りやすい言い方です。
家の中や仕事中のちょっとした指示にも自然に使えます。
かぼみ目線の一言コラム
「せる」って、
暮らしの中でよう出る言葉なんよね。
戸を開ける時とか、荷物を動かす時とか、
わざわざ「押す」って言わんでも、
「せって」で全部通じる感じがあるんよ。

地域差

大分弁の「せる」は「押す」の意味で、戸・荷物・人混み・重機の位置合わせまで、日常でも現場でもよう使う言葉っちゃ。
SNSのコメントを見ると、「もうちょい前にせって」「後ろせっちょくり」「せらんでよ!」みたいに、命令形や進行形で自然に出る人が多く、県内ではかなり広く通じる印象やね。
いっぽう日田の方は、「せる」は「競う(競る)」をまず思う、という声もあって、意味の受け取りに少し揺れがあるのがおもしろいところ。
形のバリエーションも豊富で、「せる」「せって」「せっちょくり」「せっちょん」など、会話の流れでどんどん変化するのが大分らしい。
使いどころとしては、家の戸を押す時だけじゃなく、体育館の出口で「せるなよ!」、車を押しがけする時の「今からせるけん」、仕事で「そこん土をせっちのけちょって」など、かなり実用的。
豆知識として、標準語の「押す」よりも、相手との距離が近い感じや現場の掛け声っぽさが強く出る言葉やね。コメントにもあった通り、「標準語と思っちょった」という人もおるくらい生活に溶け込んだ方言で、まさに“気づかんまま使いよる大分弁”の代表格っちゃ。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
まとめ
- 「せる」=押す
- 戸や物、人を前に動かす時に使う
- 暮らしの中の指示でよく出る
- 短くて会話に乗りやすい大分弁
かぼみの大分弁講座では、
日常の動作がそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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