大分弁の「ずりきぃ」は、
人の行動や言い方に対して「ずるい」と感じた時に使う言葉です。
不公平や抜け駆けに対して出やすい言葉で、怒りすぎるほどではないけど、ちゃんと不満はある――そんな時にぴったりの大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「ずりきぃ」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「ずりきぃ」とは?

大分弁の ずりきぃ は、
「ずるい」
「不公平だ」
という意味で使われます。
- 主に:人の行動・態度
- 場面:日常会話/軽い不満/子ども同士のやりとり
相手を強く責めるというより、
「それはずるいやろ〜」 という気持ちを、そのまま出す言葉です。
「ずりきぃ」の意味【大分弁 → 標準語】
ずりきぃ=ずるい
ニュアンスのポイント
- 不公平さへの不満
- 少し甘えた響きがある
- 子どもの頃からよく使われる
「自分だけ先に帰るとか、ずりきぃわ〜。」
=自分だけ先に帰るなんて、ずるいよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「自分だけお菓子多いとか、ずりきぃ。」
=自分だけお菓子が多いなんて、ずるい
「先に答え知っちょったん?ずりきぃわ。」
=先に答えを知っていたの?ずるいよ
「いいとこだけ持っていくとか、ずりきぃなぁ。」
=いいところだけ持っていくなんて、ずるいね
シチュエーション別
- 家庭
- 「兄ちゃんだけゲーム長いとか、ずりきぃ。」
=お兄ちゃんだけゲームが長いなんて、ずるい
- 「兄ちゃんだけゲーム長いとか、ずりきぃ。」
- 学校
- 「あんたばっかり先生に褒められて、ずりきぃわ。」
=あなただけ先生に褒められて、ずるいよ
- 「あんたばっかり先生に褒められて、ずりきぃわ。」
- 日常
- 「内緒で先に行くとか、ずりきぃやん。」
=内緒で先に行くなんて、ずるいじゃん
- 「内緒で先に行くとか、ずりきぃやん。」
※ 強い悪口というより、
“ちょっと納得いかん”時に出やすい言葉です。
標準語との違い
- 標準語:ずるい
- 大分弁:ずりきぃ
標準語の「ずるい」よりも、
「ずりきぃ」は少しやわらかく、子どもっぽい響きが残ることがあります。
怒ってはいるけど、どこか会話の中で言いやすい、生活感のある言い方です。
かぼみ目線の一言コラム
「ずりきぃ」って、
ただ怒るだけやなくて、ちょっと甘えも入っちょる言葉なんよね。
本気で責める時はもっと別の言い方になるけど、
「ずりきぃ」は、まだ会話の余地がある感じ。
子どもの頃の空気がそのまま残っちょる言葉やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「ずりきぃ」は「ずるい」の中でも、ただ悪いというより「なんか不公平やなあ」「それはズルいやろ〜」と、少し甘えや拗ねた感じまで乗る言葉っちゃ。
県内の地域差としては、コメントを見るかぎり「ずりきぃ」は昔の子ども言葉・年配寄りとして残っちょって、今は短く「ずりぃ」に寄る地域が多そう。
とくに日田は「ずりぃ」派が強く、「ずりきぃ」はあまり出ん印象やね。宇佐では「ずぅーりー」のように伸ばして言う感じもあり、地域ごとに音のクセが見えるのもおもしろいところ。
また、世代差も強くて、「小学生の頃はずりきぃ、今はずりぃ」というコメントが象徴的。つまり「ずりきぃ」は少し昔の子ども言葉・年配語感を残しつつ、今は短い「ずりぃ」へ寄ってきた流れが見えるっちゃ。
豆知識としては、似た意味の「こしきい/こしい」は“ずるい”に加えて“せこい・小賢しい”感じまで含みやすい。対して「ずりきぃ」は、もっと感情に近い「ずるい〜!」の一言。言葉の形が変わるほど、地域と世代の空気が見えてくる方言やね。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「ずりきぃ」=ずるい
- 不公平さへの不満を表す
- 少しやわらかく、甘えの響きもある
- 「ずりぃ」など地域や世代で言い方に揺れがある
かぼみの大分弁講座では、
子どもの頃の空気まで思い出せる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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