【大分弁】なしかとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分弁の「なしか」は、「なんで?/どうして?」と理由をたずねるときに使われる、短くて鋭い言葉です。

理由を聞きたい時に使う言葉で、「なしか?」だけでも成立しますし、「なしか、そげえ怒っちょんの?」のように、質問の最初につけて使うこともできます。

この記事では、

  • 大分弁「なしか」の意味
  • 日常での使い方・生活感のある例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。


大分弁「なしか」とは?

大分弁の なしか は、

「なんで?」
「どうして?」
「なぜ?」

という意味で使われる言葉です。

相手の行動や、起きた出来事について「どうしてそうなったん?」と理由を尋ねる言葉です。

「なしか? 今日休みなん?」
=なんで? 今日休みなの?

のように使います。

短く、

「なしか?」

だけで聞き返すこともできる、かなり使いやすい言葉です。


「なしか」の意味

なしか?=なんで?/どうして?

ニュアンスのポイント

  • 理由を尋ねる時に使う
  • 「なしか?」だけでも使える
  • 質問の最初につけることもできる
  • 驚きや疑問を込めて使うこともある
  • 声の調子によって、やさしい質問にも強い問いかけにも聞こえる

「なしか? 今日は来んの?」
=なんで? 今日は来ないの?


生活感のある例文

「なしか? 今日休みなん?」
=なんで? 今日休みなの?

「なしか、そげえ怒っちょんの?」
=どうして、そんなに怒っているの?

「なしか? 急に行かんっち言い出したん?」
=なんで? 急に行かないと言い出したの?

シチュエーション別

  • 理由が分からない時

「なしか? 今日は店閉まっちょんの?」
=なんで? 今日は店が閉まっているの?

  • 相手の様子がいつもと違う時

「なしか、今日はそげえ静かなん?」
=どうして、今日はそんなに静かなの?

  • 予定が変わった時

「なしか? 明日は行かんの?」
=なんで? 明日は行かないの?

  • 子どもに聞く時

「なしか泣きよんの?」
=どうして泣いているの?

「なしか?」は、特別な場面だけでなく、日常の「なんで?」をそのまま置き換えられる言葉として使われます。


標準語との違い

  • 標準語:なんで?/どうして?
  • 大分弁:なしか?

意味はかなり分かりやすく、標準語の「なんで?」に近い言葉です。

たとえば、

「なんで怒ってるの?」

なら、

「なしか、怒っちょんの?」

となります。

「どうして来なかったの?」

なら、

「なしか、来んかったん?」

のように言えます。

また、「なしか?」は声の調子によって印象が変わります。

やわらかく、

「なしか〜?」

と言えば、普通に理由を尋ねている感じになります。

一方で、

「なしか?」

と短く強く言うと、

「なんでなん?」
「どういうことなん?」

という、少し強い問いかけにも聞こえます。

意味だけでなく、言い方によって会話の温度が変わるところもポイントです。

かぼみ目線の一言コラム

「なしか?」って、大分弁の中でも意味が分かりやすい言葉やと思うんよね。

「なしか?」
「なんで?」

ほんと、そのまんま。

でも県外の人からすると、いきなり「なしか?」っち言われたら、

「何が“無し”なん?」

っちなるかもしれんね。

しかも言い方が強いと、ちょっと怒られよるようにも聞こえる。

短い言葉やけど、質問にも、驚きにも、ちょっとしたツッコミにも使える。
こういう会話の中でよう働く言葉は、大分弁らしいなぁと思うっちゃ。

なしか

地域差

大分弁:地域差

大分弁の「なしか?」は、「なんで?/どうして?」を表す言葉っちゃ。

「なしか、そげなことしたん?」

のような普通の疑問だけでなく、

「また値上がりしちょん!なしか!」

「はぁ……なしかなぁ……」

のように、不満・驚き・ツッコミ・ぼやきまで表せるのが面白いところ。声の強さや語尾の上げ下げだけでも、かなり印象が変わるんよね。

今回のコメントを見ると、佐伯では今も使うという声があり、日田でも「なしか」は使うものの、「なしや?」「なしえ?」「なして?」なども併用するという声があった。一方、県南では「なしえ」の方を使うという人や、「南部ではなしかは使わない」という声もあり、同じ地域でも一枚岩ではなさそう。

ほかにも、
「なし?」=なんで?
「なしかえ?」=なんでかい?
「なしなん?」=なんでなの?

など、県内だけでもかなり形が豊富。「なにえ?」「なんえ?」のような聞き返し表現とも近い場面で使われることがあるけん、家庭や地域ごとの“何で?”を集めると面白そうやね。

豆知識として、「なしか」は大分独自ではなく、熊本など九州の他地域でも使われるという声がある。ただ、大分では焼酎の商品名になったり、「よだきい」と並んで“大分らしい言葉”として強く認識されちょるのが特徴。

疑問にも、怒りにも、ぼやきにもなる。
たった三文字で気持ちまで伝わる「なしか?」は、かなり大分弁らしい便利な一言やね😊


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まとめ|「なしか」は感情が出る疑問の大分弁

  • 「なしか?」=なんで?/どうして?
  • 理由を尋ねる時に使う
  • 「なしか?」だけでも質問として成立する
  • 「なしか、そげえ怒っちょんの?」のように文の最初にも使える
  • 日常会話の「なんで?」に近い、使いやすい大分弁
  • 声の調子によって、普通の質問にも強い問いかけにも聞こえる
  • 「なんち?」「なにえ?」など、大分にはほかにもさまざまな質問・聞き返し表現がある
  • 市町村ごとの細かな使用差については、今後さらに声を集めたい言葉

かぼみの大分弁講座では、
「なしか?」のように短い一言だけで、大分らしい会話になる言葉も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。

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