大分弁の「わやく」「てわやく」は、
子どもがいたずらすることを表す言葉です。
ただ悪いことをする、というより、
ちょこちょこ触る・動かす・ふざけるような、生活の中の“困った動き”にぴったりの言い方です。
この記事では、
- 大分弁「わやく/てわやく」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「わやく/てわやく」とは?

大分弁の わやく/てわやく は、
「いたずらする」
「ちょこまか触って困らせる」
という意味で使われます。
- 主に:子どもの行動・ちょっかい
- 場面:家庭/日常会話/軽い注意
「てわやく」は、
特に手を出していたずらする感じが強く出る言い方です。
「わやく/てわやく」の意味【大分弁 → 標準語】
わやく/て(手)わやく=いたずら
ニュアンスのポイント
- 子どものちょっかいに使いやすい
- 物を触る・動かす感じがある
- 強い悪意より“困ったいたずら”に近い
「そげんてわやくな。」
=そんなにいたずらしなさんな。
*てわやくは、主に「手先でのいたずら」「手持ち無沙汰に物をいじくり回すこと」「落ち着きなく手を動かして遊ぶこと」に使われます。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「この子、すぐわやくんじょうするんよなぁ。」
=この子、すぐいたずらばっかりするんだよね
「引き出しば、てわやいて散らかした。」
=引き出しをいたずらして散らかした
「猫がティッシュばわやいて、部屋中えらいことなった。」
=猫がティッシュでいたずらして、部屋中大変なことになった
シチュエーション別
- 家庭
- 「そこは触ったらいかん、てわやくな。」
=そこは触ったらだめ、いたずらするな
- 「そこは触ったらいかん、てわやくな。」
- 子ども
- 「静かやと思ったら、またわやいちょる。」
=静かだと思ったら、またいたずらしている
- 「静かやと思ったら、またわやいちょる。」
- 日常
- 「飾りばてわやかれて、向きが変わっちょった。」
=飾りをいたずらされて、向きが変わっていた
- 「飾りばてわやかれて、向きが変わっちょった。」
※ 人だけでなく、
猫や犬などがちょこちょこ触って散らかす場面にも合う言葉です。
標準語との違い
- 標準語:いたずらする
- 大分弁:わやく/てわやく
標準語の「いたずらする」よりも、
「わやく/てわやく」は手を出してちょこちょこ触る感じや、その場の困った空気がよく出ます。
特に「てわやく」は、“手でやるいたずら”の感じがよりはっきり伝わります。
かぼみ目線の一言コラム
「わやく」って、
怒りきれんいたずらによう合う言葉なんよね。
ほんとに悪いことした、というより、
“あーもう、またやったんか”って感じ。
子どもとか猫とかを見ながら言うと、なんか妙にしっくりくるんよ。

地域差

大分弁の「わやく」は「いたずらする」「ちょっかいを出す」で、県内でも比較的通じやすい言い方みたいやね。
SNSのコメントでも別府では普通に使う、親や祖父母に「わやくすんな」「わやくんじょうしおる」と言われた、という声があり、子どもやペットの“困るけど憎めん悪さ”によう合う。一方で「初めて聞いた」という人もおって、地域差というより家庭差・世代差もかなりありそうやね。
それに対して「てわやく」は、同じ“いたずら”でも意味が少し細かくて、手先でいじる・授業中に手遊びする・落ち着きなく物をさわる、みたいな“手のいたずら”寄りに受け取る人がおる。
実際コメントでも「先生が“てわやくしない!”と言いよった」「わやくは悪さ全般、てわやくは手遊びっぽい」という感覚が出ちょる。
つまり、県内では「わやく」が広めの基本形、「てわやく」はそこからさらに“手先の悪さ”へ寄った細い言い方、と整理するとズレにくいっちゃ。
豆知識として、「〜んじょう」を付けて「わやくんじょうする」「てわやくんじょうしよる」となると、“いたずらばっかりしよる”の感じが強まる。怒り言葉やけど、どこか昔の家の空気まで見える、大分らしい叱り文句やね。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「わやく/てわやく」=いたずら
- 子どもや動物のちょこちょこした困った行動に使いやすい
- 「てわやく」は手を出す感じがより強い
- 生活の中の“困ったあるある”が伝わる大分弁
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中の細かい動きや空気まで見える大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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