大分弁の「なんかかる」は、
物や人に 寄りかかる/もたれかかる 時に使う言葉です。
壁、机、柱、人などに体をあずける感じを、そのまま言える生活感のある大分弁で、注意の言い方にもよく出てきます。
この記事では、
- 大分弁「なんかかる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「なんかかる」とは?

大分弁の なんかかる は、
「寄りかかる」
「もたれかかる」
という意味で使われます。
- 主に:体の動き
- 場面:壁・机・柱・人などに体をあずける時
立ったまま少し体重を預ける時にも、
しっかりもたれる時にも使いやすい言葉です。
「なんかかる」の意味【大分弁 → 標準語】

なんかかる=寄りかかる/もたれかかる
ニュアンスのポイント
- 体をどこかにあずける
- 壁・机・人など対象が広い
- 注意の言い方で出やすい
「そこになんかかったら、倒れるで。」
=そこに寄りかかったら、倒れるよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】

「壁になんかかっちょったら、服がよごるるで。」
=壁にもたれかかっていたら、服が汚れるよ
「机になんかかったまま話しよった。」
=机に寄りかかったまま話していた
「疲れて、柱になんかかっちょった。」
=疲れて、柱にもたれかかっていた
シチュエーション別
- 家庭
- 「そこになんかからんで。危ないけん。」
=そこに寄りかからないで。危ないから
- 「そこになんかからんで。危ないけん。」
- 仕事
- 「棚になんかかったら、商品が落ちるで。」
=棚にもたれかかったら、商品が落ちるよ
- 「棚になんかかったら、商品が落ちるで。」
- 日常
- 「待ちよる間、ずっと壁になんかかっちょった。」
=待っている間、ずっと壁にもたれかかっていた
- 「待ちよる間、ずっと壁になんかかっちょった。」
※ 「立つ」と「座る」の間みたいな、
体をちょっと預ける場面にしっくりくる言葉です。
標準語との違い
- 標準語:寄りかかる/もたれかかる
- 大分弁:なんかかる
標準語よりも、「なんかかる」は会話の中でさっと出やすく、生活の動きにそのままなじむ言い方です。
特に「そこになんかからんで」のように、注意や声かけで自然に使われやすいのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「なんかかる」って、
動きがそのまま見える言葉なんよね。
壁とか机とかに、
ちょっと体を預ける感じ。
日常の何気ないしぐさまで言葉になっちょるのが、大分弁らしいなぁって思うんよ。

地域差

「そけぇなんかかると、かやっしまうど!」
こんな言い方、子どもの頃に聞いたことない?
大分で使われる「なんかかる」は、「寄りかかる/もたれかかる」という意味。
「壁になんかかっちょった」
「疲れたけん、ちょっとなんかかっちょくわ」
壁や柱、人などに体重を預けるときに使う言葉なんよ。
今回のコメントでも、「今でも普通に使う」「現役中の現役!」という声がたくさん寄せられた。
特に目立ったのが、誰かに注意するときの言い方。
「そげなんかかんなちゃ!ゆがみよるやろうが!」
「そん柵になんかかんなちゃ。おろいなっちょんちゃ!」
「そげえなんかからんすな!ばあばも一緒に倒るるで!」
壁や柵が壊れそうなときだけじゃなく、孫が祖母にもたれかかる場面まで。
なんとも生活感のある言葉やね
そして気になる県内の地域差。
県北からは、病院の待合室で子どもに「お母さんになんかかっちょき!」と声をかけるという、今の暮らしの中での使用例が届いた。
国東弁保存会の方言資料にも「なんかかる=寄り掛かる」が記録されていて、県北・国東方面で使われてきたことが確認できる。
一方、佐伯市弥生からは、昭和30年代に父母や祖父母が「柱になんかかって寝ちょる」と言っていたという思い出も。
県南でも昔から使われていたことがうかがえるね。
SNSのコメントでは、「今でも使う」という人がおる一方、「子どもの頃はよく聞いた」「今はあまり使わない」という声もあった。
地域によって使われる頻度に違いはありそうやけど、少なくとも県北から県南まで使用例が見られる言葉と言えそう。
そして豆知識!
実は「なんかかる」は大分だけの方言ではないんよ。
小学館の方言研究コラムによると、九州の広い地域で「なんかかる」が使われていて、熊本では「ねんかかる」という言い方もあるんやって。
さらに面白いのは、同じ「寄りかかる」という動作でも、地域によって全く違う言葉になること。
北海道や北陸では「よしかかる」、山口・島根では「すがる」という言い方が紹介されちょる。
同じように壁や柱に体を預ける動作でも、こんなに言葉が違うんやね。
ちなみに、標準語の「寄りかかる」と同じように、大分の「なんかかる」も人に対して使える。
小さい子どもがお母さんになんかかる姿と、疲れた大人が壁になんかかる姿。
どちらも自然に表せる、暮らしに馴染んだ大分弁なんよ。
「なんかかる」が方言だと知って、たまがった人もおるんやないかな?😂
みんなの地域では、今でも「なんかかる」使いよる?
関連大分弁
まとめ
- 「なんかかる」=寄りかかる/もたれかかる
- 壁・机・柱・人などに体をあずける時に使う
- 注意や声かけの場面でもよく出る
- 日常のしぐさがそのまま見える大分弁
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中の何気ない動きまでそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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