大分弁の「そしち」は、
話をつないで 「そして」 と続ける時に使う言葉です。
前の出来事を受けて、次の動きや流れをそのまま口に出せるので、日常会話の中でやわらかくつながる感じが出やすい表現です。
この記事では、
- 大分弁「そしち」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「そしち」とは?

大分弁の そしち は、
「そして」
「それから」
という意味で使われます。
- 主に:話のつなぎ
- 場面:日常会話/出来事の説明/昔話
出来事を順番に話す時に、
少しやわらかく次へつなぐ感じがある言葉です。
「そしち」の意味【大分弁 → 標準語】
そしち=そして
ニュアンスのポイント
- 前の話を受けて次につなぐ
- 「そして」より口語らしい
- 会話や語りの流れに乗せやすい
「朝ごはん食べて、そしち出かけたんよ。」
=朝ごはんを食べて、そして出かけたんだよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「洗濯して、そしち買い物に行ったんで」
=洗濯して、それから買い物に行った
「宿題して、そしちテレビ見たんや。」
=宿題して、そしてテレビを見た
「畑に行って、そしち家に戻ったけん。」
=畑に行って、それから家に戻った
シチュエーション別
- 家庭
- 「ご飯食べて、そしち風呂入って寝た。」
=ご飯を食べて、それから風呂に入って寝た
- 「ご飯食べて、そしち風呂入って寝た。」
- 仕事
- 「朝いちで打ち合わせして、そしち現場に出た。」
=朝一番で打ち合わせをして、それから現場に出た
- 「朝いちで打ち合わせして、そしち現場に出た。」
- 日常
- 「病院寄って、そしちスーパー行った。」
=病院に寄って、それからスーパーに行った
- 「病院寄って、そしちスーパー行った。」
※ ひとつひとつ出来事を順に話す時に、かなり自然に使いやすい言葉です。
標準語との違い
- 標準語:そして
- 大分弁:そしち
意味はほぼ同じですが、「そしち」のほうが会話に混ぜた時のやわらかさがあります。
標準語の「そして」よりも、日常の口の流れで出やすく、昔話や出来事の説明にもなじみやすい言い方です。
かぼみ目線の一言コラム
「そしち」って、
ただ話をつなぐだけやなくて、ちょっと空気がやさしいんよね。
「そして」より、口からするっと出る感じがある。
出来事を順番に話す時の、生活のリズムみたいなもんまで入っちょる気がするんよ。

地域差

大分弁の「そしち」は「そして」のやわらかい言い方やけど、SNSのコメントを見ると県内で一枚岩ではなく、かなり地域差・世代差があるみたいやね。
今回いちばん分かりやすかったのは、日田の「ほしちから」、宇佐の「ほって」、竹田の「そおしちなぁ〜」「ほいでなぁ〜」、臼杵の「ほいじ」など、接続のことばが地域ごとに枝分かれしちょること。
「そしち」そのものを使う人もおるけど、「知っちょるけど自分は言わん」「聞いたことはある」くらいの人も多くて、県内共通の主役というより、各地の“話のつなぎ方言”の一つと見たほうがよさそうやね。
*個人差・世代差がある可能性もあり。
豆知識としておもしろいのは、この系統の言葉が「そして」そのものより、会話のリズムや間を作る役目を持っちょること。たとえば「そしち」「そおしち」「ほいじ」「ほいでな」は、単なる順接というより、“話をゆるく次につなぐ”感じが強い。
だから昔話にも日常会話にもなじみやすいんよ。SNSのコメントでも出ちょった通り、地域差だけじゃなく世代差もありそうで、今は若い人より親世代・祖父母世代のほうが自然に使う言い方かもしれんね。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「そしち」=そして
- 前の話を受けて次へつなぐ時に使う
- 標準語よりやわらかく、口語らしい
- 地域によっては「ほいじから」など別の言い方もある
かぼみの大分弁講座では、
会話の流れや語り口までそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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