大分弁の「しこる」は、茂る/かさばる/増えるという意味です。
草や木がわさっと茂った時や、物が増えて場所を取っている時などに使われます。
この記事では、
- 大分弁「しこる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「しこる」とは?

大分弁の「しこる」は、
「草木が茂る」
「物が増えてかさばる」
「集まって量が多くなる」
という意味で使われます。
- 主に:草・木・荷物・物
- 場面:庭や畑/山や空き地/物置や押し入れ/物が増えた時
ただ数が増えただけでなく、増えたものが集まって、わさっとしている状態を表しやすい言葉です。
「しこる」の意味【大分弁 → 標準語】
しこる=茂る/かさばる/増える
ニュアンスのポイント
- 草や木が密集して茂る
- 物が増えて場所を取る
- 量が多くなり、ごちゃっとした状態になる
- 「しこっちょる」の形で使われることが多い
「草がしこっちょるなぁ〜。」
=草がたくさん茂っているね。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「雨が降ったけん、草がしこっちょるなぁ。」
=雨が降ったから、草がたくさん茂っているね
「庭木がしこっちょって、向こうが見えんわ。」
=庭木が生い茂っていて、向こうが見えないよ
「物置ん中、荷物がしこっちょるなぁ。」
=物置の中に荷物が増えて、かさばっているね
シチュエーション別
- 庭や畑
「ちょっと見らん間に、草がしこっちょるわ。」
=少し見ない間に、草が茂っているよ
- 山や空き地
「あそこは木がしこっちょって、入りにくいなぁ。」
=あそこは木が生い茂っていて、入りにくいね
- 家の中
「紙袋がしこっちょるけん、少し片付けんとな。」
=紙袋が増えてかさばっているから、少し片付けないとね
※「しこる」は、草木だけでなく、物が増えて場所を取っている状態にも使われます。
標準語との違い
- 標準語:茂る/増える/かさばる
- 大分弁:しこる
標準語では、草木なら「茂る」、物の数なら「増える」、場所を取るなら「かさばる」と、状況によって言葉を使い分けます。
一方、大分弁の「しこる」は、
「草がしこっちょる」
「荷物がしこっちょる」
のように、草木にも物にも使われることがあります。
共通しているのは、何かが増えたり集まったりして、わさっと量が多くなっている状態です。
なお、「しこる」は現代の一般的な会話では別の俗語的な意味に受け取られる場合があります。この記事では、大分などで聞かれる「茂る/かさばる/増える」という意味を扱っています。
かぼみ目線の一言コラム
「しこる」って、ただ「増える」だけやなくて、見た目まで浮かぶ言葉なんよね。
雨のあとに草がわさっと伸びたり、物置の中に荷物がどんどんたまったり。
そういう時に、
「しこっちょるなぁ〜」
って言うと、増えた量だけやなく、ちょっと手がつけにくくなった感じまで伝わるんよ。
草にも荷物にも使えるところが、暮らしの中から生まれた言葉らしいなぁと思うっちゃ。

地域差

大分弁の「しこる」は、「茂る/増えてかさばる」という意味で、草木がわさっと生え広がった時によく使われる言葉っちゃ。
「庭ん草がしこっちしもうた」「里芋がたいげしこっちょる」「畑は草がしこっちょん」みたいに、特に畑仕事や庭の手入れをする人には自然に残っちょるみたいやね。
SNSのコメントを見ると、竹田・豊後高田などで使う声があり、農家の人からも「言う」という反応があった。一方で「初耳」「草ぼうぼうと言う」「増えるなら『いみる』」という人も多く、県内全域の共通語というより、地域・家庭・職業による差が大きそう。「しこが多い」と言えば、髪の毛などの量・かさが多い意味で、名詞のように使う例もあるのがおもしろいところ。
「いみる」との違いは、「いみる」が水・人数・生き物など数量が増える場面に広く使えるのに対し、「しこる」は草木が密に茂る、毛量や物のかさが増すような“込み合った多さ”に合いやすい印象。ただし使い分けは地域や人によって揺れそうやね。
豆知識として、熊本では「しこる」が“格好つける・気取る”の意味になる地域もあるらしい。さらに現在は別の俗語にも聞こえやすいけん、県外では文脈に少し注意。大分では畑の草なのに、外では全く違う意味になることもある、誤解されやすい方言っちゃ。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
- いみる(増える)
- よおけ(たくさん)
- まっぴい(青々とした緑色)
まとめ
- 「しこる」=茂る/かさばる/増える
- 草や木が密集して茂る時に使う
- 荷物などが増えて場所を取る時にも使われる
- 「しこっちょる」の形で使われることが多い
- 福岡でも使う人がおり、日田に近い福岡南部で聞かれる可能性がある
- 地域や世代によって、意味の捉え方や使用頻度に差がありそう
かぼみの大分弁講座では、
草木が茂る様子や、物が増えてかさばる暮らしの風景まで伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
