大分弁の「ぬくむる」は、温めるという意味です。
冷めたご飯や飲み物、おかずなどを、もう一度あったかくする時に使われます。
この記事では、
- 大分弁「ぬくむる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「ぬくむる」とは?

大分弁の「ぬくむる」は、
「温める」
「あたためる」
という意味で使われます。
特に、冷めた食べ物や飲み物を温め直すような、家庭の中で使いやすい言葉です。
「冷めちょるけん、ちょっとぬくむるで。」
=冷めているから、ちょっと温めるよ。
というように使います。
「ぬくむる」の意味【大分弁 → 標準語】
ぬくむる=温める
ニュアンスのポイント
- 冷めた物を温かくする
- ご飯・みそ汁・お茶などに使いやすい
- 「熱くする」というより、「あったかくする」に近い
- 台所や家庭の会話で出やすい
- 大分弁の「ぬきい=温かい」ともつながりを感じる言葉
「ご飯が冷えちょるけん、ぬくむるな。」
=ご飯が冷えているから、温めるね。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「冷めちょるけん、ちょっとぬくむるで。」
=冷めているから、ちょっと温めるよ
「みそ汁が冷めたけん、もう一回ぬくむるわ。」
=みそ汁が冷めたから、もう一度温めるよ
「ご飯が冷えちょるけん、ぬくむるな。」
=ご飯が冷えているから、温めるね
シチュエーション別
- 晩ごはんが冷めた時
「おかず冷めちょるで。ぬくむるわ。」
=おかずが冷めているよ。温めるね
- お茶が冷めた時
「このお茶、もう冷めちょるけん、ぬくむるで。」
=このお茶、もう冷めているから、温めるよ
- 家族の帰りが遅かった時
「ご飯冷めちょるけん、今ぬくむるな。」
=ご飯が冷めているから、今温めるね
「ぬくむる」は、特別な場面で使う言葉というより、家の中で何気なく出てくる暮らしの言葉です。
標準語との違い
- 標準語:温める
- 大分弁:ぬくむる
意味そのものは、標準語の「温める」とほぼ同じです。
標準語なら、
「ご飯を温める」
「みそ汁を温める」
と言うところを、
「ご飯をぬくむる」
「みそ汁をぬくむる」
のように言います。
また、大分弁には、
「ぬきい」=温かい
という言葉もあります。
「今日はぬきいなぁ。」
=今日は暖かいね。
「冷めたご飯をぬくむる。」
=冷めたご飯を温める。
というように、どちらも「温かさ」に関係する言葉として一緒に見ると分かりやすいです。
※「ぬくむる」は基本形が確認できても、地域や家庭によって活用の仕方に違いがある可能性があります。この記事では、不自然な活用を作らないよう、確認しやすい形を中心に紹介しています。
かぼみ目線の一言コラム
「ぬくむる」って、なんか台所の風景が浮かぶ言葉なんよね。
「ご飯冷めちょるで」
「ほんなら、ぬくむるわ」みたいな。
昔は鍋や釜で温めよったものが、今は電子レンジになったけど、言葉はそのまま残っちょることもある。
道具は変わっても、家の中の言葉は意外と長く残るんやなぁと思うっちゃ。

地域差

大分弁の「ぬくむる」は、「温める/暖める」という意味の言葉っちゃ。
「冷めたご飯をぬくむる」「味噌汁をぬくむる」のように、冷えた物をもう一度あったかくする時に使う言い方。
SNSのコメントでは「言う」という声がある一方、「ぬくめる」を使う人も多く、佐伯では「ぬくもる」「ぬくい」も使うという声が寄せられた。県外でも延岡では普通に使うというコメントがあり、大分だけに限らず、宮崎方面にもつながる言葉みたいやね。
ここで面白いのが、
「ぬくむる/ぬくめる」=物を温める
「ぬくもる」=体などが温まる
「ぬくい/ぬうきい」=暖かい
と、“ぬく”を中心に言葉がまとまっちょること。
「体がぬくもってきた」
「今日はぬくいなぁ」
「ちびっとぬくめちょくれ」
など、家庭の中で使う場面が多いけん、地域だけでなく家庭や世代によって「ぬくむる」「ぬくめる」のどちらが自然かも違いそう。今回のコメントだけでは、県内を地域ごとにきれいに分けるところまでは難しそうやね。
豆知識として、「ぬくむる」は最近できた方言ではなく、かなり昔の日本語にも見られる言葉。古い「ぬくむる」が九州の一部に残り、今もご飯やお茶を温める日常会話の中で生きちょる――そう考えると面白い言葉っちゃ😊
関連大分弁
- ぬきい(温かい)
- さみい(寒い)
- 〜ちょる(〜している)
まとめ
- 「ぬくむる」=温める
- 冷めたご飯・みそ汁・飲み物などを温め直す時に使う
- 「冷めちょるけん、ちょっとぬくむるで」のように使う
- 台所や家庭の中で自然に出やすい暮らしの言葉
- コメントでは「言いますね」「使ってました」という声が寄せられた
- 現在使う人も、以前使っていた人もいる
- 県内の細かな分布はまだ十分に分かっておらず、地域・家庭・世代による差がありそう
- 「ぬきい=温かい」とあわせて見ると分かりやすい
- 活用形は地域差も考えられるため、確認できない形を無理に作らず残していくのがよさそう
かぼみの大分弁講座では、
「ぬくむる」のように、台所や家の中で何気なく使われてきた暮らしの大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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