大分弁の「びったれ」は、だらしない人/汚い人/いい加減な人という意味で使われる言葉です。
片付けをせん、身なりが乱れちょる、やることが雑……そんな人を見て「びったれやなぁ」と言うことがあります。
ただし、人に直接向けるとかなりきつく聞こえることもあるので、使う場面には注意が必要です。
この記事では、
- 大分弁「びったれ」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「びったれ」とは?

大分弁の「びったれ」は、
「だらしない人」
「汚い人」
「いい加減な人」
という意味で使われます。
たとえば、
「脱いだ服、そのままにしちょって。びったれやなぁ。」
=脱いだ服をそのままにして。だらしないなあ。
というような使い方です。
単に部屋が散らかっちょるというだけでなく、
- 身なりがだらしない
- 片付けをしない
- やることが雑
- 清潔感がない
- 物事をいい加減にする
といった様子をまとめて表すことがあります。
「びったれ」の意味【大分弁 → 標準語】

びったれ=だらしない人/汚い人/いい加減な人
ニュアンスのポイント
- 人の身なりや行動について使う
- 散らかしっぱなしなど、生活態度のだらしなさにも使う
- 「汚い」という意味合いが強くなることもある
- 軽い注意から、かなり強い悪口まで幅がある
- 相手との関係や言い方によって印象が変わる
「また出しっぱなしにしちょる。びったれやなぁ。」
=また出しっぱなしにしている。だらしないなあ。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「脱いだ服、そのままにしちょって。びったれやなぁ。」
=脱いだ服をそのままにして。だらしないなあ
「使ったもん、ちゃんとなおさんか。びったれやなぁ。」
=使った物をちゃんと片付けなさい。だらしないなあ
「机ん上、ずっと散らかったままやん。びったれやなぁ。」
=机の上がずっと散らかったままだね。だらしないなあ
シチュエーション別
- 脱いだ服を放置
「また服をそこに置いたままかえ。ほんとびったれやなぁ。」
=また服をそこに置いたままなの? 本当にだらしないね
- 部屋が散らかっている時
「足の踏み場もねえやん。びったれやなぁ。」
=足の踏み場もないじゃない。だらしないね
- やることが雑な時
「最後までちゃんとせんと。そげえいい加減じゃ、びったれっち言われるで。」
=最後までちゃんとしないと。そんなにいい加減だと、だらしないと言われるよ
「びったれ」は、単なる「散らかっている」という状態より、その人の普段の行動や生活態度まで含めて評価する言葉になりやすいのが特徴です。
標準語との違い
- 標準語:だらしない/汚い/いい加減
- 大分弁:びったれ
標準語の「だらしない」は、人にも状態にも使えます。
一方、「びったれ」は特に、
「だらしない人」
「汚い人」
のように、人そのものを指して使われる感じが強い言葉です。
そのため、
「部屋が散らかっちょる」
と言うより、
「ほんと、びったれやなぁ」
と言った方が、その人の生活態度まで含めて注意しよる感じになります。
そのぶん、人に直接言うときつく聞こえることがあります。
家族や親しい間柄で軽く、
「もう、びったれやなぁ」
と言う場合と、怒った口調で言う場合では、かなり印象が変わります。
かぼみ目線の一言コラム
「びったれ」って、意味だけ見ると「だらしない」なんやけど、なんかそれ以上に生活感があるんよね。
服は脱ぎっぱなし。
物は出しっぱなし。
片付けん。
やることも雑。そげえ人を見て、
「もう、びったれやなぁ!」
っち言いたくなる感じ。
ただ、これ結構きつい言葉なんよ。
自分に、
「今日はびったれな格好しちょるわ〜」
くらいなら笑えるけど、人に本気で言うと悪口にもなる。
使うなら、相手との関係と空気は見た方がええ言葉やなぁと思うっちゃ。

地域差

大分弁の「びったれ」は、「だらしない/小汚い/いい加減な人」を表す、かなり強めの言葉っちゃ。
今回のコメントを見ると、佐伯・県南では「風呂に入らず小汚い人」「シャツの裾が出た、だらしない格好」など、身なりや清潔感について使う例が目立った。
日出・杵築・国東方面でも、「こんびったれが!」と、だらしない時に叱る言葉として使われよるそう。県北でも「よく聞いた」という声があるけど、“面と向かっては言いにくいほど強い言葉”という感覚もあるみたい。
一方、大分市では「性格が悪い・陰険な人」という印象を持つ人がおり、県南では「気力や誠実さが足りない、いい加減な人」に使ったという例も。臼杵では「あまり聞かない」という声がある一方、臼杵の人から聞いたという人もおり、市町村だけでは分けにくそうやね。日田でも使用例があり、県内に点々と広く残っちょる印象。
また、「びってぇ=汚い」「びったれ=ざまぁねぇ感じ」と分ける家庭もあるなど、意味にも揺れがあるみたい。
豆知識として、「びったれ」は大分独自ではなく、北九州や山口、中国地方、対岸の愛媛でも類似した言葉が残る。単なる「汚い」より、“身なりも行動もちゃんとしちょらん!”という人物評価まで含みやすいけん、今使うなら相手との関係には要注意な大分弁やね😅
関連大分弁
- びってぇ(汚い/だらしない)
- おろいい(古い/粗悪な、または意地が悪い)
- あらまし(適当/大ざっぱ)
まとめ
- 「びったれ」=だらしない人/汚い人/いい加減な人
- 身なり・片付け・生活態度などがだらしない人に使う
- 「脱いだ服、そのままにしちょって。びったれやなぁ」のように使う
- 人そのものを評価する言葉なので、直接言うとかなりきつく聞こえることがある
- 「びってぇ」という近い言い方もプロジェクト内で確認されている
- 日田では「びったれ=お漏らし」という別の意味も聞かれた
- 県内でも地域によって意味・使い方が違う可能性がある
- 現時点では一つの意味に決めつけず、地域差も含めて残すのがよさそう
かぼみの大分弁講座では、
「びったれ」のように、同じ言葉でも地域によって意味まで変わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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