【大分弁】かたぐるとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分弁の「かたぐる」は、担ぐという意味で使われる言葉です。

荷物などを肩にかけたり、肩で支えて運んだりする時に使われます。

コメントを見ると、「かたぐる」だけでなく「かたぐ」「かたげる」といった形や、「かるう」「しょう」「になう」など、地域によって別の言い方も出てきました。

この記事では、

  • 大分弁「かたぐる」の意味
  • 生活感のある使い方・例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。


大分弁「かたぐる」とは?

大分弁の「かたぐる」は、

担ぐ

という意味です。

たとえば、

「そりゃ、かたぐるには重てえで!」

=それは、担ぐには重たいよ!

のように使います。

昔の言葉として、

「これ、あっきまでかたごうち行け。」

=これを、あそこまで担いで行きなさい。

と聞いたというコメントも寄せられました。

また、

「そげん重てえもんを無理しちかたぐると、又腰が悪うなんで。」

=そんな重たいものを無理して担ぐと、また腰が悪くなるよ。

と、おばあちゃんから言われたという声もあります。

こうした例を見ると、「かたぐる」は、荷物や重たいものを肩にかけて運ぶ場面で自然に使われていた言葉だと分かります。


「かたぐる」の意味【大分弁 → 標準語】

かたぐる=担ぐ

ニュアンスのポイント

  • 荷物などを肩にかけて運ぶ
  • 重たいものを肩で支える場面で使われる
  • 「かたごう」「かたげる」「かたぐ」といった近い形もコメントに出ている
  • 「かるう」「しょう」「になう」など、地域によって別の言葉も使われる
  • 「かたぐる」と「かるう」の細かな使い分けは、まだ断定しない

「そりゃ、かたぐるには重てえで!」
=それは、担ぐには重たいよ!


生活感のある例文【意味が分かる形】

「そりゃ、かたぐるには重てえで!」
=それは、担ぐには重たいよ!

「これ、あっきまでかたごうち行け。」
=これを、あそこまで担いで行きなさい

「そげん重てえもんを無理しちかたぐると、又腰が悪うなんで。」
=そんな重たいものを無理して担ぐと、また腰が悪くなるよ

シチュエーション別

  • 重たい荷物を前にして

「これ、一人でかたぐるん?」
=これ、一人で担ぐの?

  • 荷物を運ぶ時

「そこまでかたぐって行くで。」
=そこまで担いで行くよ

  • 昔の農作業の話で

「稲を前後ろにかたげち、小積みんとこまで運びよった。」
=稲を前後に担いで、小積みのところまで運んでいた

実際のコメントには、昔の稲刈りや脱穀の場面で、

「前後ろにかたげち」
「天秤棒じ、発動機を二人じかたげち」

といった使い方も残っていました。

農作業のような、重たいものを肩で運ぶ暮らしの中に出てくる言葉だったことが伝わってきます。


標準語との違い

  • 標準語:担ぐ
  • 大分弁:かたぐる

意味としては「担ぐ」にあたります。

ただし、似た言葉として、

「かるう」
「からう」
「しょう」

などもあります。

ここで注意したいのが、「担ぐ」と「背負う」は同じではないということです。

「担ぐ」は、荷物を肩にかけたり肩で支えたりして運ぶこと。

一方、「背負う」は、ランドセルのように背中側に載せて運ぶことです。

そのため、

「かたぐる=担ぐ」

に対して、

「かるう/からう=背負う」

と説明した方が、基本的な違いは分かりやすいです。

ただしコメントでは、

「『かたぐる』は『かるう』より重てー感じかなぁ」
「かるう=かつぐ、かたぐる=担ぎ上げるっぽい」

という感覚も寄せられています。

これは実際の話者の感覚として興味深い一方、「かたぐるは必ず重い物」「かるうは軽い物」という明確なルールが確認できたわけではありません。

この使い分けについては、今後もう少し実例を集めて見ていきたいところです。


かぼみ目線の一言コラム

「かたぐる」を調べよったら、おもしろかったんが、

同じ“何かを持って運ぶ”でも、地域によって言葉がかなり違うこと。

「かたぐる」
「かたげる」
「かるう」
「からう」
「しょう」
「になう」


……いっぱいある😂


しかも、コメントを読んじょると、


「これは担ぐ」
「こっちは背負う」
「いや、うちではこう言う」


っち、感覚も少しずつ違うんよね。

こういう言葉は、辞書で意味を一個に決めるより、実際にどんな物をどう持つ時に使いよったかを集める方がおも
しろそう。


特に「かたぐる」と「かるう」。

この二つを実際にどう使い分けよるんかは、もう少し聞いてみたいなぁ。


地域差

大分弁:地域差

大分弁の「かたぐる」は、「担ぐ(かつぐ)」という意味。

「そりゃ、かたぐるには重てぇで!」
「これ、あっちまでかたごうち行け」

SNSのコメントを見ると、今では誰でも使う言葉というより、昔の農作業や重い物を運ぶ場面で聞いた記憶が残っちょる言葉みたい。

実際に「ばあちゃんから『そげん重てえもんを無理してかたぐると腰が悪うなるで』と言われた」という声もあり、“重い物を肩にかけて運ぶ”光景との相性がよさそうやね。

ただし県内では、呼び方が一つではない。

日田からは
「かたげる」
「にのう」
という言い方が寄せられ、

「荷をかたげちから歩きよった」
のように使うそう。

また県内では「かるう」もよく聞くけど、こちらは方言資料では「背負う」の意味。

たとえば、
「ランドセルをかるう」
なら背中に背負う。

一方、
「米袋をかたぐる」
なら肩に担ぐ。

という具合に、「かるう」と「かたぐる」は似ているようで、もともとの動作は少し違うんよ。

コメントには「かたぐるの方が重たい物を担ぎ上げる感じ」という感覚もあったけど、これは辞書的に“重さ”で区別されるというより、昔「かたぐる」が重い荷物を運ぶ場面でよく使われたことで、そんな印象が残った可能性もありそう。

さらに、昔の農作業の話では、天秤棒で稲や発動機、脱穀機を「かたげて」運んだという記憶も。こういう作業が日常だった頃ほど、「担ぐ」を表す言葉も細かく使い分けられよったんかもしれんね。

豆知識として、「かたぐる」は大分だけの完全な独自語ではなく、熊本・天草方面にも同じ「担ぐ」の意味で残る言葉。

県内でも
「かたぐる」
「かたげる」
「にのう」
「かるう」
「しょう」

など、似ているけど少しずつ動作の違う言葉が出てくる。

昔は“運ぶ”ことが今よりずっと生活の一部やったけん、
「肩に担ぐのか」
「背中に背負うのか」

で言葉まで違った――。

そう考えると、「かたぐる」は昔の暮らしまで見えてくる言葉やね😊


関連大分弁

  • かるう/からう(背負う)
  • しょう(背負う)
  • かたげる(担ぐ)

まとめ

  • 「かたぐる」=担ぐ
  • 荷物などを肩にかけて運ぶ時に使う
  • 「そりゃ、かたぐるには重てえで!」のように使う
  • 昔は「かたごうち行け」と言ったという記憶がある
  • 「かたぐ」「かたげる」といった近い形も使われている
  • 日田では「になう/にのう」「かたげる」という声がある
  • 佐伯では「しょう」「かつぐる」という言い方が挙がっている
  • 大分市では使わなかったという声もあり、県内でも差がある
  • 「かるう/からう」は「背負う」の意味で使われる言葉
  • 「かたぐる」と「かるう」の細かな使い分けについては、今後さらに実際の使用例を集めたい

かぼみの大分弁講座では、
「かたぐる」のように、暮らしや農作業の中で使われてきた言葉と、その地域ごとの違いも、これからも実際の声と一緒に一つずつ丁寧に残していきます。


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