大分弁の「びびんこ・べべんちょ」は、肩車という意味で使われる言葉です。
大人が子どもを肩の上に乗せる、あの「肩車」のこと。
コメントを見ていくと、「びびんこ」と呼ぶ人がいる一方、日田では「べべんちょ」という声が複数寄せられました。
同じ「肩車」でも、県内で呼び方が変わるのがおもしろい言葉です。
この記事では、
- 大分弁「びびんこ・べべんちょ」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「びびんこ・べべんちょ」とは?

「びびんこ」「べべんちょ」は、どちらも
肩車
を表す言葉です。
「びびんこしちゃるけん、つかまっちょきよ〜。」
=肩車してあげるから、つかまっておきなさいね。
のように、「びびんこする」という形で使えます。
一方、プロジェクト内のコメントでは、日田から
「日田は『べべんちょ』」
という声が寄せられています。
「びびんこ」と「べべんちょ」は意味は同じでも、地域によって馴染みのある呼び方が違うようです。
「びびんこ・べべんちょ」の意味【大分弁 → 標準語】

びびんこ・べべんちょ=肩車
ニュアンスのポイント
- 大人が子どもを肩に乗せる「肩車」のこと
- 「びびんこする」のように使う
- 日田では「べべんちょ」という声がある
- 子どもの頃に使っていた、聞いていたという記憶が残りやすい
- 地域だけでなく家庭や世代による違いもありそう
「びびんこしちゃるけん、つかまっちょきよ。」
=肩車してあげるから、つかまっておきなさいね。
生活感のある例文【意味が分かる形】

「びびんこしちゃるけん、つかまっちょきよ〜。」
=肩車してあげるから、つかまっておきなさいね
「父ちゃんにびびんこしてもろうた。」
=お父さんに肩車してもらった
「べべんちょして〜!」
=肩車して〜!
シチュエーション別
- 子どもを肩に乗せる時
「ほら、びびんこしちゃるで。」
=ほら、肩車してあげるよ
- お祭りや人混みで
「見えんの? びびんこしたら見えるで。」
=見えないの? 肩車したら見えるよ
- 子どもの頃を思い出して
「小せえ頃、じいちゃんにようびびんこしてもろうたなぁ。」
=小さい頃、おじいちゃんによく肩車してもらったなあ
「びびんこ」「べべんちょ」は、肩車という動作だけでなく、親や祖父母に乗せてもらった子どもの頃の記憶と一緒に残りやすい言葉です。
標準語との違い
- 標準語:肩車
- 大分弁:びびんこ/べべんちょ
意味そのものは「肩車」と同じです。
標準語なら、
「肩車してあげる」
と言うところを、
「びびんこしちゃる」
のように言います。
「肩車」は文字から意味を想像できますが、「びびんこ」や「べべんちょ」は、知らない人には何を表しているのか分かりにくい言葉です。
さらにおもしろいのが、大分県内でも一つの呼び方に統一されていないこと。
「びびんこ」が当たり前の人もいれば、「肩車ならべべんちょ」という人もいます。
かぼみ目線の一言コラム
「びびんこ」だけでも、なんか子どもの頃っぽい響きがするんやけど、
日田では、
「べべんちょ」
っち聞いて、さらにおもしろくなったんよね。
どっちも意味は「肩車」。でも子どもの頃から「べべんちょ」で育った人には、「びびんこ」の方が知らん言葉なんかもしれん。
こういうのを見ると、同じ遊びでも地域ごとに名前が違うんやなぁ。
「肩車、なんち言いよった?」だけで、まだまだ話が広がりそうやね。

地域差

大分で「肩車」を表す言葉として知られる「びびんこ」。今回コメントが増えてみると、県内では「びびんこ」一択ではなく、地域ごとにかなり呼び方が違うことが見えてきたっちゃ。
まず特徴的なのが日田。「びびんこ」ではなく「べべんちょ」を使うという声が複数あり、「今も昔もべべんちょ」という人も。一方で、最近は言葉自体を聞かなくなったものの、「べべんちょ飴」というお菓子の名前に残っちょるという話も寄せられた。
県東部ではさらに形が変わり、国東では「びんびこ」、東国東では「びんびんこ」という記憶が。大分市では「ひびんこ」、鶴崎では「びびく」という例もあった。
県南の佐伯でも一枚岩ではなく、
「びんびくま」
「びんこ」
という呼び方が寄せられた。同じ佐伯市内でも形が違うけん、市町村よりもっと細かい集落・家庭単位で言葉が残ってきた可能性もありそうやね。
ほかにも、
「びびっこ」
「びびくり/ビビクリ」
「びんびこ」
「びびしゃんこ」
「かたくび」
など、とにかくバリエーションが豊富。
県外では対岸の山口に「びんびく」という似た言葉があるという声もあり、九州だけでなく瀬戸内を挟んだ地域にも似た形があるのが興味深いところ。ただ、これだけで直接つながっているとは断定せず、“似た呼び名が周辺地域にもある”くらいに見ておくのがよさそう。
豆知識として、肩車のような親子・祖父母と孫の間で使う言葉は、辞書より家庭の会話の中で受け継がれやすいもの。「50年ぶりに聞いた」「子どもの頃に父親にしてもらった」というコメントが多いのも、その表れかもしれんね。
同じ「肩車」なのに、日田では「べべんちょ」、国東では「びんびこ」、佐伯では「びんびくま」――県内だけでこれだけ変わるのは、しんけん面白い😊
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まとめ
- 「びびんこ・べべんちょ」=肩車
- 大人が子どもを肩に乗せる時に使う言葉
- 「びびんこする」「びびんこしちゃる」のように使う
- 「小学生の頃にびびんこっち言いよった」という声がある
- 日田では「べべんちょ」というコメントが複数寄せられている
- 「今も昔もべべんちょ」という人もいる
- 「べべんちょ飴」という地域の記憶も寄せられた
- 同じ「肩車」でも、地域によって呼び方が変わる
- 子どもの頃の思い出と一緒に残りやすい大分弁
かぼみの大分弁講座では、
「びびんこ・べべんちょ」のように、同じものでも地域によって名前が変わる大分弁を、これからも実際の声と一緒に一つずつ丁寧に残していきます。
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