【大分弁】〜ちょくとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分弁の「〜ちょく」は、〜しておくという意味で使われる言い方です。

あとで困らんように先にしておく時や、その状態のままにしておく時など、日常会話によく出てきます。

この記事では、

  • 大分弁「〜ちょく」の意味
  • 生活感のある使い方・例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。

大分弁「〜ちょく」とは?

大分弁の「〜ちょく」は、

「〜しておく」

という意味です。

標準語の、

「やっておく」
「置いておく」
「書いておく」

などにあたります。

たとえば、

「明日の準備、今のうちにしちょくわ。」
=明日の準備を、今のうちにしておくよ。

のように使います。

「〜ちょる=〜している」と音が似ていますが、

  • 〜ちょる=〜している
  • 〜ちょく=〜しておく

と、意味は少し違います。


「〜ちょく」の意味【大分弁 → 標準語】

〜ちょく=〜しておく

ニュアンスのポイント

  • あとで必要になることを先にしておく
  • 今のうちに準備しておく
  • 物をその場所に置いておく
  • その状態のままにしておく
  • 会話では「〜しちょく」「〜置いちょく」などの形で使われる

「忘れんように、ここに書いちょくわ。」
=忘れないように、ここに書いておくよ。


生活感のある例文【意味が分かる形】

「明日の準備、今のうちにしちょくわ。」
=明日の準備を、今のうちにしておくよ

「あとで使うけん、そこに置いちょくで。」
=あとで使うから、そこに置いておくよ

「忘れんように、書いちょくわ。」
=忘れないように、書いておくよ

シチュエーション別

  • 明日の準備

「朝は忙しいけん、今のうちに準備しちょく。」
=朝は忙しいから、今のうちに準備しておく

  • あとで使う物

「それ、まだ使うけん、そこに置いちょくで。」
=それはまだ使うから、そこに置いておくよ

  • 忘れないように

「忘れたらいけんけん、メモしちょくわ。」
=忘れたらいけないから、メモしておくよ

  • 先に済ませる時

「あとでよだきくなるけん、今しちょく。」
=あとでめんどくさくなるから、今しておく

「〜ちょく」は、これからのために今やっておくという場面に特に使いやすい言い方です。


標準語との違い

  • 標準語:〜しておく
  • 大分弁:〜ちょく

標準語の「〜ておく」が、大分弁では「〜ちょく」のようになります。

たとえば、

「準備しておく」
=「準備しちょく」

「置いておく」
=「置いちょく」

「書いておく」
=「書いちょく」

という形です。

大分弁には、

「〜ちょる」=〜している

という非常によく似た言い方もあります。

「準備しちょる」
=準備している

「準備しちょく」
=準備しておく

となるため、「る」と「く」が変わるだけでも意味が変わります。

また、プロジェクト内で取り上げている、

「〜しちょって」
=〜しておいて

も同じ「〜しておく」系の表現です。

「しちょく」
=しておく

「しちょって」
=しておいて

と一緒に見ると分かりやすいです。


かぼみ目線の一言コラム

「〜ちょく」って、たぶん大分におると普通すぎて、あんまり方言っち意識せん言い方なんよね。

「あとで使うけん置いちょく」
「忘れんように書いちょく」
「明日の分までしちょく」

みたいに、何気なく出てくる。

しかも「〜ちょる」と一文字しか違わんのに、

「しちょる」=している
「しちょく」=しておく

で意味が変わるんよ。

こういう短い語尾の違いを見ると、大分弁って会話の中にしっかり組み込まれちょるんやなぁと思うっちゃ。


地域差

大分弁:地域差

大分弁の「〜ちょく」は、標準語の「〜しておく」にあたる言い方っちゃ。

「そこに置いちょく」
「先に買っちょく」
「言っちょく」
「食べちょく」

など、あまりにも自然に使うけん、方言と気づいてない人も多そう。

SNSのコメントでは「普通に使う」「常用語」という声がかなり多く、県内で「ここだけ」という明確な地域差は見えてこんかった。むしろ面白いのは、場面によって形がどんどん変わること。

自分がするなら
「しちょく」「置いちょく」

相手に頼むなら
「置いちょって」「しちょくれ」「置いちょきな」

少し強く言えば
「しちょけ!」

のように使われるんよね。「先に行っちょくで」「置いちょくけん」のように、ほかの大分弁の語尾とも自然につながる。

豆知識として、「〜ちょく」は「〜ておく」が縮まった形。「〜ちょる/〜ちょん=〜している」と似ちょるけど、意味は少し違う。

「ご飯作りよる」=今、作っている
「ご飯作っちょる」=作ってある・作っている
「ご飯作っちょく」=あとで困らんよう、先に作っておく

という感じで、準備や未来を意識した「〜ちょく」になるんよね。

また福岡県田川や宮崎でも似た言い方があるという声があり、大分だけの独自表現というより九州・西日本につながる言葉。ただ、「ちょる・ちょん・ちょく」が日常会話にこれだけ並ぶのは、大分弁らしさを感じるところやね😊


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まとめ

  • 「〜ちょく」=〜しておく
  • あとで必要になることを先にしておく時に使う
  • 「準備しちょく」「置いちょく」「書いちょく」のように使う
  • 「〜ちょる=〜している」と音は似ているが意味が違う
  • 「〜しちょって=〜しておいて」と同じ「〜しておく」系の表現
  • プロジェクト内では「まめしちょく=そのままにしておく」という使い方も確認している
  • 単独の方言単語というより、動詞につながる語尾・言い回しとして整理するのが自然
  • 県内の細かな地域差については、今後さらに使用例を集めたい言葉

かぼみの大分弁講座では、
「〜ちょる」「〜ちょく」のように、ほんの少し音が変わるだけで意味が変わる大分弁の語尾も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。


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