「いびしい」とは?意味・使い方・地域差をコメントから追う【大分弁】

大分弁「いびしい」は、SNSのコメント欄をざっと見る限り、一言でまとめると “生理的にゾワッとする感じ(気持ち悪い・薄気味悪い)” が中心。

特に 虫・卵・集合体・グジュグジュしたものみたいな「見た瞬間に鳥肌」の場面で出やすく、そこから派生して 怖い/汚い/グロい(傷口・内臓っぽい) にも広がって使われていました。

一方で「初耳」「最近聞かない」もかなり多く、地域差+世代差が濃い言葉っぽいです。

いびしいとは?意味と使い方

今回のコメントを意味ごとに整理すると、だいたいこの4つに分かれました(※1人が複数の意味を挙げている場合あり)。

① 気持ち悪い/気色悪い(最頻)

  • 毛虫・虫の卵・ダンゴムシの大群
  • イチジク割れたところに虫がうごうご
  • ぐちゃっとした汚れ+気持ち悪さ
  • 小さい同じ形がぎっしり(集合体恐怖症っぽい)

例文(コメント由来の雰囲気)

  • 「うわっ、いびしいのう…(鳥肌)」
  • 「虫がうごめいちょる…いびしい!」

② 怖い/薄気味悪い(次に多い)

夜道や、入りたくない場所、鬼のお面などで「怖い」の意味で使う人もいました。

  • 「夜にあげなとこ行っちみよ、いびしかろうが(=怖かろう)」
  • 「なんかこげな所入っちいくの、いびしいのぉ」

③ 汚い(少数だけど存在)

「いびちい=汚い」派、また「汚い+気持ち悪いが一緒」のニュアンスとして語る人もいました。

  • 「グチャッと汚いもん見たら、いびしい」
  • 「汚いの最上級」みたいな言い方(※“いびしげね〜”を挙げる人も)

④ グロい/痛そう(擦り傷・肉片・踏みつぶし)

怪我の擦り傷がグジュグジュ、動物が轢かれて…みたいな「見たくない」場面でも使われていました。
ここも根っこは①の「生理的ゾワッ」の延長っぽいです。


SNSのコメント欄からの分析(ざっくり統計)

※Threds、Facebook、Xで質問をして、コメントいただいたものを集計しています。

意味の出現傾向

  • 気持ち悪い/集合体・虫系:かなり多い(体感で半数以上)
  • 怖い(薄気味悪い):次点(1〜2割くらい)
  • グロい/痛そう:一定数(1割前後)
  • 汚い:少数(ただしゼロではない)
  • 初耳/使わん/久しぶり:かなり多い(「意味は分かるけど最近聞かない」も含む)

→ 結論として、「汚い」よりも先に、“うわ、ゾワッとする”の感覚語として使われてる比率が高そうでした。

どんな場面が多い?

コメントの具体例が強烈で、特に多かったのは:

  • 虫・卵・うごめく小さいものの集合
  • ぐちゃっとした汚れ/生もの
  • 怪我の擦り傷/内側が見える系
  • 夜・入りたくない場所(怖い)

地域差・世代差は?

今回のコメントだけでも、かなり「分布のムラ」が見えました。

よく出てきた傾向

  • 日田:使う人もいれば「初耳」もいて、地区・家庭差がありそう
  • 別府:小さい頃は使ってた/今は聞かない、という声あり
  • 大分市:使う・聞いたことある派と、「初耳」派が両方いる(混在)
  • 竹田/大野郡/県南(佐伯など)
    「その地域では聞かない/使わない」寄りの報告が目立つ一方、佐伯で「子どもの頃に騒いでた記憶」みたいな例外もあり

世代感

  • 「じいちゃんばあちゃんが使う」
  • 「小学校以降は使ってない」
  • 「最近は聞かない」
    が多く、若い世代ほど遭遇しにくい可能性は高そうです。

近い言葉・強調表現(コメント由来)

あくまでコメント欄からですが、このような言葉と同じ、もしくは強調して利用している方もいます。

  • うたちぃ と近い/同じ、とする人もいれば、「違う」とする人もいて混線しがち
  • いびしげね〜(強調っぽい形)
  • いびしうたちぃ(最強表現、というノリのコメントあり)
  • いびしころし(意味は人によって曖昧だけど、関連語として記憶されてる)

どの言い方が自然?

今回の流れだと、いびしいは「汚い」よりも、

  • 見た瞬間にゾワッとする(気味が悪い/気持ち悪い)
  • 薄気味悪い(怖い寄り)
  • グロい(傷・内臓っぽい)

この辺をまとめて言える言葉、として使うのが一番ズレにくいです。


まとめ

  • 「いびしい」はコメント欄では “生理的にゾワッとする” が中心
  • 具体例は 虫・卵・集合体・グジュグジュ・擦り傷が多い
  • 意味は 気持ち悪い > 怖い > グロい > 汚い の順で出やすい印象
  • 初耳/最近聞かないも多く、地域差+世代差が濃い


「いびしい」は、汚いというより先に“気味が悪くて鳥肌が立つ”感覚を言い当てる大分の言葉——SNSコメント欄の実態はそんな感じでした。