大分弁の「○○るる」って何?「よごるる/忘るる」だけじゃない不思議な語尾

大分弁って、「よごれる」「忘れる」みたいな 〜れる が、ふっと 〜るる になったりすることあるよなぁ。
最初は「え、二回言うん?」ってなるんやけど、聞き慣れるとこれが案外便利で、しかも語感がかわいい。

この記事では、大分弁でよく出る “○○るる” のパターンを、会話で使える形でまとめてみたよ。

「○○るる」ってどういう仕組み?

ざっくり言うと、

  • 標準語の 〜れる/〜られる(受け身・可能・自発っぽい形)が
  • 大分の会話では 〜るる になって出てくることがある

という現象。

たとえば、

  • よごれる → よごるる
  • 忘れる → 忘るる
  • 怒られる → 怒らるる
  • 食べられる → 食べらるる

…みたいな感じ。語尾が方言的に変形した姿のひとつ”ってイメージが近い。


よく出る「○○るる」バリエーション(例つき)

1)汚れ・こぼれ系(生活で一番出る)

  • よごるる:服が汚れる
    例)「それ触ったら 服よごるる で〜」
  • こぼるる:汁がこぼれる
    例)「そげん持ち方したら 汁こぼるる で」

2)うっかり・失敗系(軽いボヤきに強い)

  • 忘るる:忘れる
    例)「もう 忘るる わ〜(やっち忘れた)」
  • (派生で)忘れちょる忘れちょった みたいに別ルートの言い方もよく出る
    ※「忘れちょるる」が縮まった?みたいな想像もできるね、って話もあった

3)受け身・被害(“される”系がめちゃ自然)

“〜される”が全部るるに寄りがちで、大分っぽさが出やすいゾーン。

  • 怒らるる:怒られる
    例)「母ちゃんに 怒らるる けんやめちょき」
  • 取らるる:取られる
    例)「それ置いちょったら猫に 取らるる で」
  • 聞かるる:聞かれる
    例)「そげん着ちょったら、また『何事?』って 聞かるる わ」

4)可能(できる)系:言い回しが増える

可能の「〜れる」も 〜るる に寄ることがあるし、さらに地域や家庭で形が増える。

  • 食べらるる:食べられる
    例)「まだ 食べらるる よ」
  • 行かるる:行ける(準備できた?のニュアンスにも)
    例)「もう 行かるる?(行ける?)」

“るる”だけじゃない!実は派生形がいっぱいある

大分弁はここが面白いところで、同じ意味でも形が揺れる。

1)「るる」→「るん」(さらに大分寄り)

もっと砕けると よごるん/忘るん/怒らるん みたいに “ん” に寄ることも。
語感が軽くて、普段使いの会話に入りやすい。

📍地域メモ:
山香のおばあちゃんの例で「よごるん/忘るん/降らるん」が出ていて、年配世代・家庭語っぽさも感じる。

2)「るる」→「るー」(伸びる)

会話だと るる が伸びて るー っぽく聞こえることがある。
例)「よごるぅ」「せれるーかい?」

📍地域メモ:
日田では「るる」が会話で伸びて “るー” っぽくなる(例:起きれるーかい?)という話も。

3)「れれん」(できないの形が独特)

「〜れない」が 〜れれん になるパターンもある。
例)「せれれん(したくない/できない)」「見れれん(見たくない/見れない)」

📍地域メモ:
この れれん系は日田のコメントで具体例が出てたのが特徴。

4)頼みごとの「〜ちくるる?」が強い

大分の“お願い”でよく出る型。

  • 「これ しちくるる?
  • 「これ 食べちくるる?
  • 「話 聞いちくるる?

“してくれる?”の距離感が、ちょうど良い。

📍地域メモ:
この形は地域というより、大分弁の会話テンポとして出やすい印象(県内広めに通じやすい)。


使い分けのコツ(迷ったら)

  • ふんわり大分っぽくしたい → るる(よごるる、怒らるる)
  • もっと砕けた日常会話 → るん(よごるん、忘るん)
  • やわらかく頼む → ちくるる?
  • 「できん/したくない」表現 → れれん が出る地域もある

まとめ

大分弁の「○○るる」は、ただの言い間違いじゃなくて、
〜れる/〜られる が会話で自然に変化した形として使われちょる感じ。

「よごるる」「忘るる」みたいな基本形から、
「怒らるる」「食べらるる」「しちくるる?」まで、日常で使える幅が広いのが面白い。


※この記事の例文やバリエーションは、SNS投稿に寄せられたコメント内容も参考にして整理しました。