大分弁の「しちゃらんえ」は、
相手を思って行動するよう促すときに使われる言葉です。
意味としては
「してあげなさい」 にあたり、
注意や命令というより、思いやりを添えて背中を押すニュアンスがあります。
この記事では、
- 大分弁「しちゃらんえ」の意味
- 日常での使い方・生活感のある例文
- 「せんし」との違い
をまとめて紹介します。
大分弁「しちゃらんえ」とは?
大分弁の しちゃらんえ は、
「してあげなさい」
「相手のためにやってあげなさい」
という意味で使われる言葉です。
- 主に:年上の人から、年下・子どもへの声かけ
- 場面:気づかい・世話・助け合い
ただ行動を指示するのではなく、
「優しさ込み」で伝える表現なのが特徴です。
「しちゃらんえ」の意味
しちゃらんえ=してあげなさい
言葉の中身を分けると👇
- し → する
- ちゃる → 〜してあげる
- んえ → なさい(やわらかい命令)
「それ、貸しちゃらんえ」
と言われたら、
「相手が困っちょるけん、貸してあげなさい」という意味になります。
生活感のある例文
「弟が困っちょるやろ。教えちゃらんえ。」
=「弟が困ってるでしょ。教えてあげなさい。」
「重そうやけん、持っちちゃらんえ。」
=「重そうだから、持ってあげなさい。」
「泣きよるんやけん、声かけちゃらんえ。」
=「泣いてるんだから、声をかけてあげなさい。」
※ 叱る言葉ではなく、人としての行動を教える言葉。
「せんし」との違い
似た言葉に せんし がありますが、意味は少し違います。
- せんし
→ 行動をうながす(しなさい) - しちゃらんえ
→ 相手のために行動するよう促す(してあげなさい)
「宿題せんし」は自分の行動、
「教えちゃらんえ」は他人への気づかい、
という使い分けになります。
かぼみ目線の一言コラム
かぼみ的に「しちゃらんえ」は、
大分の“優しさの教え方”が出ちょる言葉やと思っちょん。
怒らんでも、
理屈を言わんでも、
「しちゃらんえ」って言えば伝わる。そんな空気が、大分にはある気がするんよね。
人に優しくするのが当たり前、
その前提がある言葉やなあと思います。

地域差・言い回しの違い
「してあげなさい」と促すこの表現は、大分県内でも特に臼杵や大分市周辺の中部・沿岸部でよく使われる、思いやりのこもった言葉です。
地域差としては、臼杵周辺では「しちゃらんえ」や「しちゃらんね」、「しちゃりな」と語尾を柔らかく伸ばし、優しく諭すニュアンスが強まります。他の地域では「しちゃりよ」「やっちゃれ」など語尾が跳ねるような響きになり同じ助言でも地域ごとに相手への距離感や温度感が微妙に異なるのが特徴です。
似た言い回し
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まとめ|「しちゃらんえ」は思いやりを促す大分弁
- 「しちゃらんえ」=してあげなさい
- 行動そのものより「気づかい」を伝える言葉
- 親や年上から年下への声かけでよく使う
- 叱らずに、やさしさを教えられる
かぼみの大分弁講座では、
言葉ににじむ人柄や文化も一緒に残していきたいと思っちょんけん、
「この言葉、懐かしいなあ」ってのがあったら、
また一緒に書いていこうえ。
