大分弁の「すいい」は、
食べ物や飲み物のすっぱさを表す言葉です。
口に入れた瞬間にきゅっとなる、あの感じをそのまま言える、生活感のある大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「すいい」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「すいい」とは?
大分弁の すいい は、
「すっぱい」
「酸味が強い」
という意味で使われます。
- 主に:食べ物・飲み物の味
- 場面:果物/漬物/料理の感想
ただ味を説明するだけでなく、
食べた時の顔まで浮かぶような言い方です。
「すいい」の意味【大分弁 → 標準語】

すいい=すっぱい
ニュアンスのポイント
- 酸味がしっかりある
- 口がきゅっとなる感じ
- 食べた時の反応ごと伝わりやすい
「このみかん、すいいなぁ。」
=このみかん、すっぱいね。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「このみかん、すいい〜。」
=このみかん、すっぱい
「梅干しがすいくて、顔がくしゃっとなった。」
=梅干しがすっぱくて、顔がくしゃっとなった
「この漬物、ちょっとすいいな。」
=この漬物、少しすっぱいね
シチュエーション別
- 家庭
- 「それまだ早かったんやない?すいいやろ。」
=それ、まだ早かったんじゃない?すっぱいでしょ
- 「それまだ早かったんやない?すいいやろ。」
- 食事
- 「この酢のもん、今日はようきいちょってすいいな。」
=この酢の物、今日はよく効いていてすっぱいね
- 「この酢のもん、今日はようきいちょってすいいな。」
- 日常
- 「レモン入れすぎて、ばされえすいい。」
=レモンを入れすぎて、ものすごくすっぱい
- 「レモン入れすぎて、ばされえすいい。」
※ すっぱさの強さを、そのまま口に出す感じで使われます。
標準語との違い
- 標準語:すっぱい
- 大分弁:すいい
標準語の「すっぱい」よりも、
「すいい」は食べた瞬間の感覚がそのまま出やすい言い方です。
味の説明というより、口に入れた時の反応込みで伝わるのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「すいい」って、
言った瞬間にもう顔がすっぱくなるんよね。
ただ“酸味がある”じゃなくて、
口がきゅっとなる感じまで入っちょる。
味の言葉やけど、表情まで一緒に伝わる大分弁やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「すいい」は「すっぱい」で、県内ではかなり広く通じる言い方みたいやね。
大分の方言資料や方言紹介でも「すいい=酸っぱい」の用例が確認できる一方、コメントを見ると日田でも今なお普通に使う声があり、「すいかった→すいぃ→すぅぅいぃ」のように、酸っぱさの強さで伸ばし方まで変わるのがおもしろいっちゃ。
地域差というよりは、意味の広がりと世代差のほうが目立って、基本は果物や食べ物の酸っぱさに使うけど、コメントでは「汗をかいた服がすいぃ臭い」のように、発酵っぽい酸っぱいにおいまで含めて言う例もあった。
別府では人に対して「すいぃ」と言う使い方もあったらしく、これは“嫌な感じ”まで広がった比喩的用法やね。
豆知識として、「すい/すいい」系は大分だけの孤立語ではなく、西日本の各地にも分布が見られる言い方でもあるっちゃ。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
- あめぇ(甘い)
- かれぇ(辛い)
- えぎい(えぐい渋さ)
まとめ
- 「すいい」=すっぱい
- 果物や料理の酸味を表す
- 食べた時の反応ごと伝わる言葉
- 味だけでなく表情まで浮かぶ大分弁
かぼみの大分弁講座では、
味わった時の感覚までそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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