ずりぃわとは?意味・使い方・例文まとめ【大分弁】

大分弁の「ずりぃわ」は、
友だち同士の軽いツッコミ・不満・羨ましさを表す言葉です。

意味としては 「ずるいよ」 に近く、
ちょっと笑いながら文句を言うような、フランクで柔らかいニュアンスがあります。

大分弁「ずりぃわ」とは?

大分弁の ずりぃわ は、

「ずるいわ」/「いいな〜それ」
という相手への軽いツッコミ表現です。

  • 主に:友だち・家族・同僚など距離が近い関係で使う
  • 感情:不満・羨ましさ・笑いを含んだ文句

怒って言う言葉ではなく、
「ちょっと羨ましい!」 がにじむ便利ワードです。

「ずりぃわ」の意味

ずりぃわ=ずるいよ/羨ましいよ

ニュアンスとしては、

  • 本気で怒っているわけではない
  • ちょっと文句を言いたい
  • 相手の得した状況に対して使う

「ずりぃわ」と言われたら、
「いいなそれ〜」と思われちょんくらいの温度感です。

生活感のある例文

日常会話での使い方

「え、今日休みなん?ずりぃわ〜。」

「あんたばっかお菓子食べよって…ずりぃわ!」

「旅行行くんやろ?ずりぃわ〜、わたしも行きたい。」

※ 本気で怒るときには使わない。語感がやわらかいのが特徴。

ずりぃわ

かぼみ目線の一言コラム

かぼみ的には「ずりぃわ」は、
“ちょっと羨ましい”をかわいく言う魔法の一言って感じ。

自分だけじゃなかったんや〜
その気持ち、しんけんわかるんよね。

言い方がふわっとしちょんけん、
ケンカにならんのも大分弁の良いところ。

地域差・似た言い回し

大分弁で「ずるい」「こすっからい」という意味を表す言葉として、広く使われる表現に「こしい」(標準語の「こすい」に相当)があります。「ずりぃ」に関連する確定的な地域表現として、豊後大野市(旧・緒方町など、大野川上流域)を中心とする地域で、同じく「ずるい」「こすい」という意味で**「ずりきぃ」**という言葉が用いられています。

また、「ずるいね」「ずるいよ」といった意味を添える表現として、**「ずりいっちゃ」**という語尾変化も確認されます。

このように、大分弁では「ずるい」という一つの概念に対しても、地域によって**「こしい」「ずりぃ」「ずりきぃ」**といった異なる形容詞が存在しています。


関連大分弁

  • ずりきぃ:ずりぃわと同じように使われる
  • こしい:ずりぃわと同じように使われる

まとめ|「ずりぃわ」は羨ましさをやわらかく伝える大分弁

  • 「ずりぃわ」=「ずるいよ」「羨ましいよ」の大分弁
  • 家族・友だち・職場の軽いツッコミでよく使われる
  • 感情は強くなく、柔らかい不満や羨望を伝えられる
  • 地域によって語尾の伸び方に違いがある

かぼみの大分弁講座では、
“ほんとに日常で使う方言”をこれからも紹介していくけん、
「この言葉も調べちょくれ〜!」ってのがあったらSNSで教えてな〜。