大分弁の「でらんなる」「でらんごとなる」は、
出なくなる 状態を表す言葉です。
声が出ん、涙が出ん、水が出んなど、
「本来なら出るはずのものが止まる」時に使いやすく、体調の話から日常の困りごとまで幅広く使われます。
この記事では、
- 大分弁「でらんなる/でらんごとなる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「でらんなる/でらんごとなる」とは?

大分弁の でらんなる/でらんごとなる は、
「出なくなる」
「出ない状態になる」
という意味で使われます。
- 主に:声・水・涙・鼻水・便など
- 場面:体調不良/機械や設備の不調/日常会話
「でらんなる」は短く言いやすい形で、
「でらんごとなる」は少し説明っぽく、状態をはっきり言う感じがあります。
「でらんなる/でらんごとなる」の意味【大分弁 → 標準語】
でらんなる/でらんごとなる=出なくなる
ニュアンスのポイント
- それまで出ていたものが止まる
- 急にそうなる困り感が出やすい
- 体のことにも、物や設備のことにも使える
「急に声がでらんなって、しんけん困った。」
=急に声が出なくなって、本当に困った。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「朝から蛇口の水がでらんなった。」
=朝から蛇口の水が出なくなった
「風邪ひいて、声がでらんごとなった。」
=風邪をひいて、声が出なくなった
「緊張しすぎて、言葉がでらんなるんよ。」
=緊張しすぎて、言葉が出なくなるんだよ
シチュエーション別
- 家庭
- 「トイレが急に流れんごとなって、水もでらんなった。」
=トイレが急に流れなくなって、水も出なくなった
- 「トイレが急に流れんごとなって、水もでらんなった。」
- 体調
- 「咳しすぎて、声がでらんごとなった。」
=咳をしすぎて、声が出なくなった
- 「咳しすぎて、声がでらんごとなった。」
- 日常
- 「びっくりしすぎたら、涙もでらんなることあるな。」
=びっくりしすぎると、涙も出なくなることがあるね
- 「びっくりしすぎたら、涙もでらんなることあるな。」
※ 体のことにも使えますが、
水道や機械など “出るものが止まる” 場面にも自然に使えます。
標準語との違い
- 標準語:出なくなる
- 大分弁:でらんなる/でらんごとなる
意味はほぼ同じですが、
大分弁では「出る」が でる→でらん となることで、会話にぐっと生活感が出ます。
特に「でらんごとなる」は、単に出ないだけでなく、そういう状態になってしまった という変化まで伝わりやすい言い方です。
かぼみ目線の一言コラム
「でらんなる」って、
急に困る感じがそのまま出る言葉なんよね。
声でも、水でも、涙でも、
“出るはずのものが止まる”って、地味にしんどい。
そういう日常の困りごとを、そのまま言える大分弁やなぁって思うんよ。

地域差

プロジェクト内のやり取りでは、
「でらんなる」に対して 「でらんごとなる」「でらんくなる」 もよく使う、という声が出ていました。
特に、
- 「でらんなる」
- 「でらんごと(ごつ)なる」
- 「でらんくなる」
の3つは近い意味で使われており、
その中でも「でらんなる」は 省略形っぽい感覚がある という意見もありました。
つまり、大分県内では意味は共通しつつも、
- 短く言うなら「でらんなる」
- 少し丁寧に状態を言うなら「でらんごとなる」
- 別の言い回しとして「でらんくなる」
のように、地域や家庭、個人の感覚で言い方が分かれる ようです。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
- でらんくなる(出なくなる)
- どげえしたん?(どうしたの?)
- しんけん(本当に/とても)
まとめ
- 「でらんなる/でらんごとなる」=出なくなる
- 声・水・涙など、出るはずのものが止まる時に使う
- 急な困り感や変化が出やすい言葉
- 「でらんくなる」など、近い言い方もある
かぼみの大分弁講座では、
体や暮らしの小さな異変までそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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