大分弁の「くゆる」「くえる」は、
土や崖、橋、物の形などが 崩れる 時に使う言葉です。
自然に崩れる時にも、人が強く触って壊しかける時にも出やすく、
畑や現場、暮らしの中の会話にようなじむ大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「くゆる/くえる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「くゆる/くえる」とは?

大分弁の くゆる/くえる は、
「崩れる」
「壊れかける」
という意味で使われます。
- 主に:崖・土・橋・壁・物の形
- 場面:雨のあと/古い物が傷んだ時/強く触った時
ただ「壊れる」よりも、
形が保てんで崩れていく感じ や もろくなって危ない感じ が出やすい言葉です。
「くゆる/くえる」の意味【大分弁 → 標準語】
くゆる/くえる=崩れる
ニュアンスのポイント
- 形が保てんで崩れていく
- 土や橋など、大きめの物にも使いやすい
- ちょっと触っただけで壊れそうな危うさも出る
「大雨で崖がくゆるけん、気をつけな。」
=大雨で崖が崩れるから、気をつけてね。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「大雨で崖がくゆるけん、近づかん方がええ。」
=大雨で崖が崩れるから、近づかない方がいい
「古い土手が少しずつくえよる。」
=古い土手が少しずつ崩れている
「そげん激し叩いたら、端がくえるで。」
=そんなに激しく叩いたら、端が崩れるよ
シチュエーション別
- 家庭
- 「その箱、底がくえかけちょるけん持ち方に気ぃつけよ。」
=その箱は底が崩れかけているから、持ち方に気をつけてね
- 「その箱、底がくえかけちょるけん持ち方に気ぃつけよ。」
- 仕事
- 「橋の端がくえよるけん、そこ通らんで。」
=橋の端が崩れているから、そこを通らないで
- 「橋の端がくえよるけん、そこ通らんで。」
- 日常
- 「雨が続いたけん、畑の法面がくゆるるかもなぁ。」
=雨が続いたから、畑の法面が崩れるかも
- 「雨が続いたけん、畑の法面がくゆるるかもなぁ。」
※ 土や橋などの大きいものにも、
箱や壁みたいな身近なものにも使いやすい言葉です。
標準語との違い
- 標準語:崩れる
- 大分弁:くゆる/くえる
標準語の「崩れる」よりも、
「くゆる/くえる」は もろくなって保てん感じ や 危ない感じ が会話の中で出やすい言い方です。
特に土や構造物に使うと、見た目の危うさまで一緒に伝わりやすいのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「くゆる」「くえる」って、
ただ壊れるんやなくて、形がもたんで崩れていく感じがあるんよね。
崖でも橋でも箱でも、
“あ、これ危ないな”っていう空気まで入っちょる。
暮らしや現場の感覚がよう出る、大分らしい言葉やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「くゆる」は「崩れる」の意味で、土手・崖・法面・橋まわりなど、形を保てんで崩れていく時に使いやすい言葉っちゃ。
ただ、今回のSNSのコメントを見ると、実際の会話では「くえる/くえた」を使う地域や人が思ってたよりも多い印象。
「橋がくえよる」「裏山がくえた」「畑ん法面がくえた」みたいに、災害や農地・道まわりの話で自然に出てくる。日田でも大雨で橋が「くえた」という具体例があり、生活に根ざした言葉やね。
一方で「くゆる」も「くゆるん」「くゆるる」の形で使う人がおり、「大雨で山がくゆるんじゃねえか」といった、これから崩れそうな不安にも合う。
つまり「くゆる」と「くえる」は、意味としてはかなり近く、どちらを使うかは地域・家庭・世代で分かれる可能性が高そう。
豆知識として、「くゆる」は古い日本語の「崩ゆ・壊ゆ」に通じるとも考えられ、方言の中に古語が残った例として見ると面白いっちゃ。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
まとめ
- 「くゆる/くえる」=崩れる
- 土・崖・橋・箱など、形が保てんで崩れる時に使う
- 標準語の「崩れる」より危うさやもろさが出やすい
- 県内では「くゆる」「くえる」で言い方に地域差がある
かぼみの大分弁講座では、
暮らしや現場の危うさまでそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
▶︎ 大分弁の一覧はこちら
