大分弁の「くりい」は、
色の 「黒い」 を表す言葉です。
日常の会話の中で、服の色や空の暗さ、汚れの目立ちにくさなどを話す時に自然に出やすく、
大分の色ことばらしい響きがある言い方です。
この記事では、
- 大分弁「くりい」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「くりい」とは?

大分弁の くりい は、
「黒い」
「黒っぽい」
という意味で使われます。
- 主に:服・髪・空・物の色
- 場面:日常会話/見た目の説明/色の言い分け
ただ色を説明するだけでなく、
暮らしの中で見たままの色をそのまま言える言葉です。
「くりい」の意味【大分弁 → 標準語】
くりい=黒い
ニュアンスのポイント
- 色としての黒を表す
- 服や物の見た目に使いやすい
- 会話の中で自然に出やすい
「このシャツ、くりいけん汚れが目立たんね。」
=このシャツは黒いから、汚れが目立たないね。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「この靴、くりいけん何にでも合うわ。」
=この靴は黒いから、何にでも合うよ
「空がだいぶくりいなってきたなぁ。」
=空がだいぶ黒っぽくなってきたね
「その猫、耳の先がくりいな。」
=その猫は、耳の先が黒いね
シチュエーション別
- 家庭
- 「洗濯物の中じゃ、この服がいちばんくりいな。」
=洗濯物の中では、この服がいちばん黒いね
- 「洗濯物の中じゃ、この服がいちばんくりいな。」
- 仕事
- 「くりいファイルの方に入れちょって。」
=黒いファイルの方に入れておいて
- 「くりいファイルの方に入れちょって。」
- 日常
- 「雨が降りそうで雲がくりいわ。」
=雨が降りそうで雲が黒いよ
- 「雨が降りそうで雲がくりいわ。」
※ 服や物だけでなく、
空や雲みたいな自然の色にも使いやすい言葉です。
標準語との違い
- 標準語:黒い
- 大分弁:くりい
意味は同じですが、
「くりい」は会話に入ると方言らしいやわらかさが出ます。
色の説明をしているだけなのに、その場の暮らしの空気まで一緒に乗りやすいのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「くりい」って、
色の言葉やのに、聞くだけでちょっと地元の会話になるんよね。
「黒い」でも通じるんやけど、
「くりい」になると一気に生活の中の言葉になる。
こういう色ことばって、大分弁のおもしろさがよう出るなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「くりい」は「黒い」の意味で、県内でもかなり通じる言い方っちゃ。コメントを見ると、「くりぃ」「くぅりー」「くれー」など音の揺れがあり、日田では日焼けした肌に「色んくりいこつ」と言う例も出たね。服・袖口・日焼け・猫の色など、日常の“黒さ”に自然に使われる言葉みたい。
色の大分弁はセットで残りやすく、黒は「くりい/くれー」、白は「しりい/しれー」、赤は「あけえ」、青は「あいぃ/あえー」、黄色は「きねぇ/きな」、茶色は「ちゃいねぇ」など、地域や家で言い方が少しずつ違うのもおもしろいところ。
豆知識として、「くりい」は「ください」の「くりぃ」と同じ音になることがあるけん、文脈が大事。「この饅頭くりい」は“ください”、「このシャツくりい」は“黒い”。さらに「まっとくりぃ」だと、“もっとください”にも“もっと黒い”にも聞こえるという、方言ならではの言葉遊びもできるっちゃ。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「くりい」=黒い
- 服や物、空や雲の色にも使いやすい
- 標準語より会話の中でやわらかく響く
- 色ことば全体の中で地域差や言い回しの広がりも見られる
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中の色や見たままの景色がそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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