大分弁の「ぐろ」「くろ」は、
物や場所の まわり・隅 を表す言葉です。
家のぐろ、庭のぐろ、部屋のくろ、みたいに、
暮らしの中の場所をかなり自然に言える大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「ぐろ/くろ」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「ぐろ/くろ」とは?

大分弁の ぐろ/くろ は、
「まわり」
「隅」
「端のほう」
という意味で使われます。
- 主に:家・庭・部屋・物の周辺
- 場面:場所の説明/掃除/片付け/日常会話
真ん中ではなく、
外側・端・周辺部 を指す時にしっくりくる言葉です。
*もともとは、「田のくろ」など田んぼの畦のことをさす言葉。
「ぐろ/くろ」の意味【大分弁 → 標準語】
ぐろ/くろ=まわり・隅
ニュアンスのポイント
- 中心より外側を指す
- 端や周辺をまとめて言える
- 家や庭など生活空間で使いやすい
「家のぐろば、掃いちょって。」
=家のまわりを掃いておいて。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「部屋のくろに荷物寄せちょって。」
=部屋の隅に荷物を寄せておいて
「家のぐろが草だらけになっちょる。」
=家のまわりが草だらけになっている
「机のくろに置いちょるけん、見てみい。」
=机の隅に置いているから、見てみて
シチュエーション別
- 家庭
- 「仏壇のくろ、ちゃんと拭いちょきよ。」
=仏壇のまわりをちゃんと拭いておきなさいよ
- 「仏壇のくろ、ちゃんと拭いちょきよ。」
- 仕事
- 「資材は壁のくろに寄せちょってくりい。」
=資材は壁の隅に寄せておいてください
- 「資材は壁のくろに寄せちょってくりい。」
- 日常
- 「庭のぐろに猫が寝ちょった。」
=庭のまわりに猫が寝ていた
- 「庭のぐろに猫が寝ちょった。」
※ 「隅」だけでなく、
“そのへん一帯のまわり”を指す感じで使うこともあります。
標準語との違い
- 標準語:まわり/隅
- 大分弁:ぐろ/くろ
標準語の「まわり」「隅」よりも、
「ぐろ/くろ」は生活空間の中での位置関係を、ひとことでざっくり言いやすい表現です。
きっちり測った場所というより、端のほう・外側あたりを自然に示せるのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「ぐろ」って、
家の景色がそのまま浮かぶ言葉なんよね。
“家のぐろ掃いちょって”って言われたら、
庭先とか、家の横とか、そういう生活の場所がすぐ見えてくる。
大分の暮らしにぴたっとくっついた言葉やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「ぐろ/くろ」は「隅/まわり/周辺」の意味やけど、今回のコメントを見ると、県内でもかなり地域差が大きい言葉っちゃ。
大分市や日田では「初耳」「田のくろでしか聞かない」という声が多く、日常の「家のぐろ」よりも、田んぼの畦・境目を指す「田のくろ/畑のくろ」として残っちょる地域が多そう。
一方で佐伯では、年配の人が「家のぐろ」など日常の“まわり”として使っていたという声もあり、県南寄り・年配語感が強めに見えるね。
言い方のゆれとしては、「ぐろ」より「くろ」と濁らず言う地域、「ぐるり」を使う地域もあり、同じ“まわり”でも家庭や地域でかなり分かれる印象。
豆知識として、「くろ」は田畑の端・畦を指す古い言い方として残りやすく、そこから“家のまわり・物のまわり”へ意味が広がったと見ると分かりやすいっちゃ。「ねき」は“すぐそば”、「ぐろ」は“周囲ぐるっと”という感覚で分けると、使い方の違いも見えやすいね。
ただ、まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「ぐろ/くろ」=まわり・隅
- 家や庭、部屋の端や周辺を表す
- 暮らしの中の場所を自然に言いやすい
- 「ぐろ」「くろ」で言い方に揺れがある
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中の場所や距離感がそのまま見える大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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