大分弁の「〜らるる」は、
標準語の 「〜られる」 にあたる言い方です。
受け身や可能の場面で出てきやすく、
会話に入ると一気に大分らしいやわらかさが出る語尾でもあります。
この記事では、
- 大分弁「〜らるる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「〜らるる」とは?

大分弁の 〜らるる は、
「〜られる」
「〜できる」
という意味で使われます。
- 主に:受け身・可能
- 場面:日常会話/気持ちの説明/できごとの説明
標準語の「〜られる」と同じように使われますが、
大分弁では 会話の中で自然に流れ込む語尾 として出やすいのが特徴です。
「〜らるる」の意味【大分弁 → 標準語】

〜らるる=〜られる
ニュアンスのポイント
- 受け身の場面で使いやすい
- 可能の意味で出ることもある
- 会話に入るとやわらかく聞こえる
「人前でそげん褒めらるると、恥ずかしいわ〜。」
=人前でそんなに褒められると、恥ずかしいよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】

「人前でそげん褒めらるると、恥ずかしいわ〜。」
=人前でそんなに褒められると、恥ずかしいよ
「そげん急に呼ばるると、びっくりするわ。」
=そんなふうに急に呼ばれると、びっくりするよ
「この量は一人じゃ食べらるるかえ?」
=この量は一人で食べられるの?
シチュエーション別
- 家庭
- 「そんな言い方さるると、ちょっとつらいわ。」
=そんな言い方をされると、ちょっとつらいよ
- 「そんな言い方さるると、ちょっとつらいわ。」
- 仕事
- 「急に資料ば出せっち言わるると困るなぁ。」
=急に資料を出せと言われると困るね
- 「急に資料ば出せっち言わるると困るなぁ。」
- 日常
- 「知らん人から急に話しかけらるると、戸惑うわ。」
=知らない人から急に話しかけられると、戸惑うよと、そんなに歩けられるものじゃないね
- 「知らん人から急に話しかけらるると、戸惑うわ。」
※ 受け身の「される」「呼ばれる」だけでなく、
「食べられる」「歩けられる」みたいな可能の場面でも出やすい語尾です。
標準語との違い
- 標準語:〜られる
- 大分弁:〜らるる
意味そのものは近いですが、
「〜らるる」は標準語よりも会話の流れにやわらかくなじみます。
特に受け身の表現でも、少しかたさが抜けて、日常の話し言葉として自然に聞こえるのが特徴です。
かぼみ目線の一言コラム
「〜らるる」って、
受け身の言葉やのに、なんかちょっとやわらかいんよね。
標準語の「〜られる」やと少しかしこまって聞こえる時でも、
「〜らるる」になると、暮らしの会話の中にすっと入る。
大分弁の語尾らしい、丸さのある言い方やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「〜らるる」は、標準語の「〜られる」にあたる言い方。
「また母ちゃんから怒らるる」
「こげな量、食べらるるん?」
「人から見らるるで」
みたいに、「怒られる」という受け身にも、「食べられる」という可能にも使われるんよね。
今回のコメントを見ると、「普通に使う」「今でも言う」という声が多く、県内では比較的広く残っちょる語尾みたい。
ただし、形は「〜らるる」だけじゃない。
「怒らるん」
「食べらるぅ」
「見らるぅん」
のように、最後が「ん」になったり、「るぅ」と伸びたりする人もおる。
特に今回の日田からは、
「〜らるる」も使う一方で、
「食べるる」=食べられる
「せれるる」=やれる
のように「〜るる」となる例や、「〜るぅ」に近くなるという声も出た。
つまり「大分は全部“らるる”」というより、
「らるる」
「らるん」
「らるぅ」
「るる/るぅ」
と、地域や家庭、話す速さによって語尾が揺れよると考えた方がよさそうやね。
「こげなテストん点じゃ、また怒らるるなぁ」
「そげんことしよったら、しからるるで」
みたいに、“子どもの頃に怒られた場面”の例が多いのも妙に大分弁らしい😂
豆知識として面白いのが、この「るる/らるる」がかなり古い日本語を思わせる形だということ。
野津原の方言研究でも「さるる」という形が取り上げられ、受け身の「される」にあたる言葉として分析されちょる。
昔の日本語には受け身・可能などを表す「る/らる」があったけん、「らるる」の響きには、古い言葉の仕組みが地域の会話に残った面もありそう。
そして県外でも久留米や長崎方面から似た形を使うという声があり、大分だけの完全な独自語ではなさそう。
意味は標準語の「〜られる」とほぼ同じなのに、
「怒られる」
↓
「怒らるる」
になるだけで、一気にじいちゃん・ばあちゃんの会話が聞こえてくる。
語尾ひとつに昔の日本語と今の大分弁が重なっちょる、面白い言葉やね😊
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まとめ
- 「〜らるる」=〜られる
- 受け身や可能の場面で使いやすい
- 標準語よりやわらかく会話になじみやすい
- 「〜らるっ」のように縮まる言い方もある
かぼみの大分弁講座では、
会話の流れや語尾の空気までそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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