大分弁の「〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん」は、いずれも基本的に「〜している」という意味で使われる言い方です。
「何しちょるん?」
「何しちょん?」
「何しよるん?」
「何しよんの?」
どれも大分では聞く形ですが、どの言い方をよく使うかは、地域や家庭、人によってかなり違います。
この記事では、
- 大分弁「〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん」とは?

大分弁では、標準語の「〜している」にあたる言い方として、
- 〜ちょる
- 〜ちょん
- 〜よる
- 〜よん
などが使われます。
たとえば「何しているの?」なら、
「何しちょるん?」
「何しちょん?」
「何しよるん?」
「何しよんの?」
のようになります。
この四つは大きく分けると、
「〜ちょる/〜ちょん」系
「〜よる/〜よん」系
として見ることができます。
さらに「ちょる→ちょん」「よる→よん」のように、会話の中では語尾が短くなった形もよく聞かれます。
「〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん」の意味【大分弁 → 標準語】
〜ちょる=〜している
〜ちょん=〜している
〜よる=〜している
〜よん=〜している
ニュアンスのポイント
- 人や物の現在の状態・動作について話す時に使う
- 「何しちょる?」「何しよん?」のように会話で非常によく出る
- 「ちょる/ちょん」と「よる/よん」のどちらを好むかに個人差がある
- 同じ人でも場面によって複数の形を使うことがある
- 県内で一つの形に統一されているわけではない
「何しちょん?」
=何しているの?
「そこで何しよんの?」
=そこで何しているの?
生活感のある例文【意味が分かる形】
「今、何しちょるん?」
=今、何しているの?
「何しちょん?」
=何しているの?
「そこで何しよるん?」
=そこで何しているの?
「何しよんの?」
=何しているの?
シチュエーション別
- 電話した時
「今、何しちょん?」
=今、何しているの?
- 知り合いを見かけた時
「こんなとこで何しよんの?」
=こんなところで何しているの?
- 子どもの様子を見る時
「そこで何しちょるん?」
=そこで何しているの?
- 誰かの行動について
「あの人、さっきから何しよるん?」
=あの人、さっきから何しているの?
「〜ちょる」と「〜よる」、「〜ちょん」と「〜よん」は、意味だけ見ればかなり近く、日常会話では自然に混ざって使われることもあります。
標準語との違い
- 標準語:〜している
- 大分弁:〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん
標準語なら、
「今、何しているの?」
と言うところを、大分では、
「何しちょん?」
「何しよん?」
のように短く言えます。
また、「〜ちょる」「〜よる」は動詞そのものではなく、動作や状態を表す部分につながって使われます。
たとえば、
「食べちょる」
=食べている
「待っちょる」
=待っている
「何しよる?」
=何している?
「遊びよる」
=遊んでいる
といった具合です。
ただし、実際の会話では「〜ちょる」と「〜よる」の使い分けを細かく意識せず使っている人も多く、地域や家庭によって感覚に差があります。
そのため、「この場合は必ずちょる、この場合は必ずよる」と一律に決めるより、実際の地域ごとの使い方を見ることが大切です。
かぼみ目線の一言コラム
「〜ちょる派? 〜ちょん派?」
っち聞きたくなるんやけど、実際はそんな単純でもないんよね。
「ちょるも使うし、ちょんも使う」
「普段はよんやけど、ちょるも言う」みたいな人もおる。
しかも、
「何しちょん?」
「何しよんの?」みたいに、同じ「何してる?」でも自然に出る形が人によって違うんよ。
こういうのを見ると、「大分弁」とひとまとめにするより、県内の人それぞれの口癖を集める方がおもしろいんやなぁと思うっちゃ。

地域差

大分弁の「〜ちょる/〜ちょん」は、どちらも標準語の「〜している」に近い言い方っちゃ。
「知っちょる/知っちょん」
「元気にしちょる/しちょん」
のように使われるけど、今回のコメントを見ると、「ちょる派」「ちょん派」と地域できれいに二分できるわけではなさそう。
国東や臼杵などでも「両方使う」という声があり、別府では「何しちょん」が自然という人もおった。
一方、かなり目立ったのが「何しよん?」という言い方。日田では複数の人が「何しよん」、中津でも「しちょる/しよるは分かるけど、自分はしよん」と回答。県南からも「何しょんか」という声があり、「何してる?」という現在の動作を尋ねる時は、「ちょる/ちょん」だけでなく「よる/よん/しょん」系がかなり強いみたいやね。
さらに、「何しよん?」は普通の問いかけだけど、「何しちょん?」と言われると“何やらかしたん?”と注意されよる感じがする、という面白い感覚差も。もちろんこれは人によるけど、同じ「〜している」でも場面によって自然な形が変わるんやね。
豆知識として、「ちょん」は単なる言い間違いや省略ではなく、大分方言では「ちょる」と並んで定着した形。実際には「しよん・しちょん・しちょる」を無意識に使い分けよる人も多く、「どっち派?」では収まらんのが大分弁の面白いところっちゃ😊
関連大分弁
- 〜ちょられん(〜していられない)
- 〜けん(〜から/〜だから)
- 〜ちゃ(〜だよ/〜だ)
まとめ
- 「〜ちょる/〜ちょん/〜よる/〜よん」=〜している
- 「何しちょるん?」「何しちょん?」「何しよるん?」「何しよんの?」などの形で使う
- 「ちょる/ちょん」系と「よる/よん」系がある
- 一人の中でも複数の形を使うことがある
- コメントでも「ちょるも使うし、ちょんも使う」という声がある
- 「何しよんの?」も実際の大分の会話として自然に使われている
- 県内で一つの形に統一されているわけではない
- 地域差だけでなく、世代・家庭・相手によっても使い方が変わる
- 「ちょる/ちょん」「よる/よん」の分布は、単純に地域だけで線引きできない
かぼみの大分弁講座では、
「〜ちょる」「〜ちょん」「〜よる」「〜よん」のように、同じ「〜している」でも人や地域によって変わる大分弁の語尾を、これからも実際の声と一緒に丁寧に残していきます。
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