大分弁の「ちいと/ちっと」は、少しという意味です。
「ちいと多いなぁ」「もうちっと」のように、量や程度が少ないことを表す時に使います。
コメントでは「ちいと」を普通に使う人もいれば、「ちっと」「ちぃーっと」の方を使うという人もおり、どちらも一緒に紹介した方が実際の使われ方に近そうです。
この記事では、
- 大分弁「ちいと/ちっと」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「ちいと」とは?

大分弁の「ちいと/ちっと」は、
少し
という意味です。
「ちいと多いなぁ。」
=少し多いなぁ。
「もうちーっと、はしによせんか。」
=もう少し、端に寄せない?
のように使います。
コメントでは「ちいと」だけでなく、「ちっと」「ちぃーっと」「ちーっと」といった形も多く見られました。
「ちいと」の意味【大分弁 → 標準語】

ちいと/ちっと=少し
ニュアンスのポイント
- 量が少ないことを表す
- 程度がわずかなことを表す
- 「「もうちいと/もうちっと」=もう少し
- 「ちぃーっと」「ちーっと」と伸ばして言う人もいる「
- ちいと」と「ちっと」に明確な意味の違いがあるとは、現時点では決めない
「ちいと多いなぁ。」
=少し多いなぁ。
生活感のある例文【意味が分かる形】

「ちいとよこうていかんかえ。」
=少し休んでいかない?
「もうちーっと、はしによせんか。」
=もう少し、端に寄せない?
「こん予算じゃ、ちーっとたらんなあ。」
=この予算じゃ、少し足りないなぁ
シチュエーション別
- もう少し動いてほしい時
「もうちーっと、はしによせんか。」
=もう少し、端に寄せない?
- 少し足りない時
「あんやた〜、ちーと足らん!」
=あらまあ、少し足りない!
- 少し休もうと声をかけて
「ちいとよこうていかんかえ。」
=少し休んでいかない?
ほかにも、
「もぅちーっと静かにせんな、しゃーしぃわ。」
というコメントがあり、「もう少し」という場面でも自然に使われています。
標準語との違い
- 標準語:少し
- 大分弁:ちいと/ちっと
標準語の「少し」「もう少し」が、
「ちいと/ちっと」
「もうちいと/もうちっと」
となります。
かぼみ目線の一言コラム
最初は「ちいと」で紹介したんやけど、SNSのコメントを見よったら、
「ちっとやね🤣」
「日田は、ちっと・ちぃーっと」
「山香のばあちゃんは『ちっと』とも言いよった」っち声が出てきたんよね。
一方で、
「めちゃ使う〜」
「普通に使いますね〜」
「え、これ方言なんや?」
っち、「ちいと」に馴染みがある人もおる。それなら「ちいと」だけに絞るより、「ちいと/ちっと」両方を残した方がええなと思った言葉です。

地域差

大分で使われる「ちいと/ちっと」は、「少し/ちょっと」という意味。
「ちいと多いなぁ」
「ちいとよこうていかんかえ」
「もうちいと端によせんか」
SNSのコメントを見ると、今でも普通に使う人がおる一方で、「自分は言わない」という声もあり、地域差というより「ちいと/ちっと/ちぃーっと」の言い方の違いが目立った。
特に日田では、
「ちっと」
「ちぃーっと」
の方が自然という声があった。
山香でも祖母が「ちっと」を使い、
「もう少し」なら
「まぁちっと」
と言いよったという話も。
ほかにも、
「ちいとんずつ」ではなく
「ちっとんずつ」
と言う人がおったり、
「もうちーっと静かにせんな」
「こん予算じゃ、ちーっと足らんなぁ」
のように、「ちーっと」と長く伸ばす例もかなり出てきた。
つまり県内では、
「ちいと」
「ちっと」
「ちぃーっと」
が並んで使われていて、どれが自然かは地域だけでなく家庭や世代によっても違いそうやね。
「ちいと」より「ちっと」の方が少なく感じる、という感覚の声もあったけど、これは話者によるニュアンスの違いとして見た方がよさそう。
そして豆知識。
実は「ちいと」は、大分だけの方言ではないんよ。
国語辞典にも載る古くからの言葉で、「ちと」が変化した形とされ、「少し/ちょっと」という意味で江戸時代の文献にも登場する。
つまり「ちいと」は、大分で独自に生まれた言葉というより、昔からある日本語が今も地域の会話に残っちょるタイプの言葉なんやね。
大分の方言資料にも、
「こん団子汁は、ちいと辛れごたるでぇ」
「ちいとんづつ」
という形が残っちょる。
「少し」より「ちいと」、
「もう少し」より「まぁちっと」。
意味は同じでも、こっちの方がじいちゃん・ばあちゃんの会話が聞こえてくる感じがするなぁ😊
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まとめ
- 「ちいと/ちっと」=少し
- 「もうちいと/もうちっと」=もう少し
- 「ちぃーっと」「ちーっと」と伸ばす言い方もある
- 日田では「ちっと/ちぃーっと」という声がある
- 山香でも「ちっと」を使ったという記憶がある
- 「ちいと」を現在も普通に使う人もいる
- 「ちいと」と「ちっと」の意味の違いは、現時点では一律に決めない
かぼみの大分弁講座では、
「ちいと/ちっと」のように、同じ意味でも話す人や地域によって少しずつ形が変わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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