【大分弁】ごたる/ごたんとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分弁の「ごたる/ごたん」は、〜のようだ/〜みたいだという意味で使われる言葉です。

人や物の様子を何かにたとえたり、「どうも〜みたいだ」と感じた時などに使われます。

「ごたる」と「ごたん」は、今回の記事では意味を分けず、語末の「る/ん」が変わる同じ系統の言い方として扱います。

この記事では、

  • 大分弁「ごたる/ごたん」の意味
  • 生活感のある使い方・例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。


大分弁「ごたる/ごたん」とは?

大分弁の「ごたる/ごたん」は、

「〜のようだ」
「〜みたいだ」

という意味で使われます。

たとえば、

「むこーん方は雨のごたるで。」
=向こうの方は雨みたいだよ。

という使い方です。

見たものが何かに似ている時だけでなく、様子を見て、

「〜のようだ」
「〜しそうだ」

と感じる場面でも使われます。

「ごたる」と「ごたん」は、これまで寄せられた使用例からは明確な意味の違いまでは確認できていません。

そのため、この記事では、

ごたる/ごたん=〜のようだ/〜みたいだ

として一緒に紹介します。


「ごたる/ごたん」の意味【大分弁 → 標準語】

ごたる/ごたん=〜のようだ/〜みたいだ

ニュアンスのポイント

  • 人や物の様子を何かにたとえる時に使う
  • 見た様子から「〜みたいだ」と判断する時にも使う
  • 「〜しそうだ」に近い意味になることもある
  • 「ごたる」と「ごたん」は同じ意味の言い方として扱う
  • 話す人や地域によって「る/ん」の形に揺れがある

「向こうん方は雨のごたるで。」
=向こうの方は雨みたいだよ。


生活感のある例文【意味が分かる形】

「むこーん方は雨のごたるで。」
=向こうの方は雨みたいだよ

「ちぎるるごたる。」
=ちぎれそうだ/ちぎれるようだ

「なんか雨が降るごたるなぁ。」
=なんだか雨が降りそうだね

シチュエーション別

  • 空模様を見て

「向こうん方は雨のごたるで。」
=向こうの方は雨みたいだよ

  • 今にも壊れそうな物を見て

「これ、ちぎるるごたるなぁ。」
=これ、ちぎれそうだね

  • 人や物を何かにたとえて

「なんか猫んごたるなぁ。」
=なんだか猫みたいだね

コメントでは、

「嫁ん里ん千葉には、あんたたちんごたん焼酎あんで。」

という「ごたん」の使用例も寄せられています。

ここでも「ごたん」は、何かを別のものにたとえる「〜みたい」という感覚で使われています。


標準語との違い

  • 標準語:〜のようだ/〜みたいだ
  • 大分弁:〜ごたる/〜ごたん

標準語なら、

「雨みたいだ」

と言うところを、

「雨のごたる」

のように言います。

また、

「ちぎれそうだ」

という場面でも、

「ちぎるるごたる」

という言い方が寄せられています。

「ごたる/ごたん」は、標準語の「〜みたい」「〜のようだ」と同じように、似ているものを表したり、見た様子から判断したりする時に使う言葉です。

*「ごたる」と「ごたん」に違いはある?

「ごたる」の語末の「る」が「ん」になった形として「ごたん」があるくらいに捉えるのが分かりやすそうです。


かぼみ目線の一言コラム

「ごたる」って、知らん人には意味が想像しにくい言葉よなぁ。

でも、

「雨んごたる」
「ちぎるるごたん」


っち聞くと、


「雨みたい」
「ちぎれそう」


っちいう感じなんよね。

こういう最後の一音が変わる言葉って、実際の会話を集めていくと地域差や世代差が見えてきそうで、おもしろいんよなぁ。


地域差

大分弁:地域差

大分弁の「ごたる」は、
「〜のようだ/〜みたいだ」という意味。

「向こうは雨んごたるで」
「あそこ、新しい店のでくるごたっで」
「あ、泣きよんごたん」

SNSのコメントを見ると、県内ではかなり広い範囲に残っちょる言葉みたい。

玖珠・湯布院・戸次・県南から使用例があった。さらに「今の子でも使うと思う」「無意識に使いよる」という人もおって、昔の方言というより、地域や家庭によっては今も現役なんやね。

ただし形は一つじゃない。

「ごたる」
「ごたん」
「ごたぁ」
「ごたっ」
「ごつある」
「ごとある」

など、いろんな形が出てきた。

たとえば、

「雨のごたる」
 ↓
「雨んごたる」
 ↓
「雨んごたん」

みたいに、普段の会話ではどんどん短くなることもあるみたい。

日田方面からは「ごたるより『ごつある』かな」という声もあり、「ごたる/ごつある」のどちらが馴染むかには地域差・家庭差がありそう。

そして豆知識。

「ごたる」は、古い「ごとある」が変化した形とされちょるんよ。

「ごと」「〜のように」という意味の「如く(ごとく)」につながる言葉。

つまり、
「雨のごとある」
=雨のようである


「雨んごたる」
=雨みたいだ

と考えると、意味のつながりが分かりやすい。

コメントにあった
「ごとある→ごつある→ごたる?」
という感覚、かなり核心をついちょったんやね🧐

さらに面白いのが、「ごたる」は大分だけの言葉ではないこと。久留米からも「使う」、宮崎からも「ごたる/ごつある」を使うという声があり、福岡・佐賀・熊本など九州各地にも似た形が残っちょる。

その一方、大分では野津原の昔の方言資料にも「〜ごたる」がたくさん登場するほど、しっかり地域の会話に根付いてきた言葉。

「雨みたい」
より
「雨んごたるなぁ」

なんとなく、空を見上げながら言いよる光景まで浮かぶ言葉やね😊

県内でも「ごたる」「ごたん」「ごつある」――
みんなのところでは、どの形が一番自然?


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まとめ

  • 「ごたる/ごたん」=〜のようだ/〜みたいだ
  • 人や物を何かにたとえる時に使う
  • 見た様子から「〜みたいだ」と判断する時にも使う
  • 「むこーん方は雨のごたるで」=向こうの方は雨みたいだよ
  • 「ちぎるるごたる」=ちぎれそうだ、という使用例がある
  • 「ごたん」の実際の使用例も寄せられている
  • 「ごたる」と「ごたん」に明確な意味の違いは、現時点では確認できていない
  • 「る」が「ん」になる語形の違いとして捉える
  • 「ごちゃん」など近い形を挙げる声もある
  • どの地域でどの形が多いかは、今後さらに使用例を集めたい言葉

かぼみの大分弁講座では、
「ごたる/ごたん」のように、同じ意味でも話す人や地域によって少しずつ形が変わる大分弁を、これからも実際の声と一緒に一つずつ丁寧に残していきます。


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