「買うものじゃなく、もらうもの」から見えた“かぼす実態調査”

大分県といえば、やっぱり かぼす。
県外の人から見ても、「大分=かぼす」のイメージはかなり強いみたいです。
でも、実際の大分県民がどれくらい使いよるかというと、
これが意外と一枚岩ではありませんでした。
- 家に木があって当たり前の人
- 旬になると誰かが持ってくる人
- 焼き魚や鍋には必ず使う人
- 瓶の果汁だけ常備する人
- 貰うけど持て余す人
- そもそも西部では柚子の方が身近やった人
今回のコメントを見ていると、
大分県民にとかぼすはたしかに近い。
でもそれは、全員が毎日同じように使うというより、
暮らしのどこかに自然と入り込んでいる存在と言った方が近そうでした。
1)結論から言うと、「しんけん使う派」と「そこまで使わん派」の両方がおる

まず結論から言うと、
大分県民はほんとにかぼすを使う人が多いです。
ただし、全員が熱烈に使うわけではない、これが実態に近そうです。
たとえばコメントには、
- 「しんけん使いよん」
- 「毎日使う」
- 「何にでも使う」
- 「焼き魚は絶対」
- 「鍋や味噌汁にも入れる」
という声がある一方で、
- 「そんなに使わん」
- 「貰ったら使う」
- 「買ってまでは使わん」
- 「持て余す」
- 「あまり好きじゃない」
という声もかなりありました。
つまり、大分県民とかぼすの関係は、
“使うか使わないか”ではなく、“どれくらい身近か”に差がある
と見た方が自然です。
2)いちばん強い使い道は、やっぱり焼き魚

それでも、いちばん多かった使い道はやはり 焼き魚 でした。
特に多かったのが、
- 秋刀魚
- 太刀魚
- 塩焼きの魚全般
への使い方です。
「焼き魚には絶対」
「秋刀魚にかぼすはしんけんうまい」
という声はかなり多く、
ここはやっぱり 大分とかぼすの王道 という感じでした。
実際、秋刀魚の季節になると自然と食卓に登場する、という声もあり、
秋の記憶とセットになっている柑橘 でもあるようです。
3)鍋・味噌汁・汁物に入れる家庭文化がある

焼き魚以外で印象的だったのが、
鍋・味噌汁・豚汁・汁物に入れる という文化です。
- 味噌汁に入れる
- 豚汁に入れる
- 鍋には当たり前
- 水炊きにはかぼす醤油
- 汁物にちょこっと入れる
という声がかなり出てきました。
県外の人からすると
「味噌汁にかぼす?」
と驚かれやすいけど、大分では意外と自然な家庭もあるようです。
しかもこれは、単なる変わり種ではなく、
汁物に香りと酸味を少し足す感覚で使われている感じがありました。
4)漬物・酢の物・冷奴…“ちょい足し文化”にも強い

かぼすは主役というより、
ちょい足しで味を締める存在 としてもかなり使われています。
コメントで多かったのは、
- 高菜や白菜の漬物
- だいこ菜の漬物
- 酢の物
- 冷奴
- うどん
- 餃子
- 白米+おかず
- りゅうきゅう
- ボラの刺身
など。
つまり、かぼすは
「魚に添えるもの」だけではなく、
塩気や脂っこさを整えるための家庭の調味料 としてかなり機能しているんよね。
5)焼酎・炭酸・サワー・ビール…飲み物にも普通に入る

今回かなり目立ったのが、
飲み物への使用率の高さです。
- 焼酎の水割り
- 焼酎のお湯割り
- 酎ハイ
- サワー
- 日本酒
- ビール
- 炭酸水
- 三ツ矢サイダー
- かぼすサイダー
- 塩とかぼすのジュース
ここまでくると、かぼすはもう
料理用の柑橘というより、飲み物にも当然入るものです。
特に焼酎との相性を挙げる声はかなり多く、
大人になってからかぼすの良さに気づいた、という話もありました。
6)「買うもの」ではなく「もらうもの」「庭になるもの」

今回いちばんリアルやったのは、
かぼすが “流通商品”というより“生活圏からやってくるもの” として語られていたことです。
- 庭に植えてある
- 祖父母の家に木があった
- 娘の入学記念に植えた
- 親戚からもらう
- 近所からもらう
- 知り合いが持ってくる
- 旬になるとどこからともなく来る
そして何より多かったのが、
- 「買うものじゃなく、もらうもの」
- 「なぜかただで貰えるものと思ってる」
- 「値段すら知らない」
という感覚。
ここが、他県の柑橘とかなり違うところかもしれません。
大分におけるかぼすは、
スーパーで選ぶ前に、誰かが持ってくる存在 なんよね。
7)大量にもらうからこそ、保存の知恵がすごい

もらう量が多いからこそ、
保存の工夫もかなり発達しています。
たとえば、
- 絞って瓶に入れる
- ペットボトル保存
- 製氷器で凍らせる
- ジップロックに平らにして冷凍
- 半分に切って冷凍
- 皮を千切りにして冷凍
- 皮だけ刻んで和え物や味噌汁に使う
- かぼす胡椒にする
という感じ。
つまり、かぼすは旬の間だけのものでもあるけど、
旬のうちに処理して一年使うものでもあるんやね。
「鍋の季節には実がないから、絞って保存したものを使う」
という声もあって、かなり実用的でした。
8)絞り方・青と黄の違いまで知ってる人は知っている

今回かなり面白かったのが、
絞り方や熟れ具合による違いまでしっかり知っている人がいたことです。
絞り方
- 皮を下にして絞る
- 切り口を上にして皮を伝うように絞る
- 種を落としにくい
- 皮の香りが立つ
青いかぼす
- 爽やかな香り
- 酸味が立つ
- 揚げ物、秋刀魚、焼き魚向き
黄色いかぼす
- 酸味がまろやか
- 保存向き
- そのまま食べるという声もある
こういう話が普通に出てくるあたり、
やっぱり大分では、かぼすは生活の中でちゃんと使い込まれてきた柑橘なんやと思います。
9)でも、県内どこでも同じではない。西部では柚子文化が強い

今回とても大事だったのが、
大分県西部では柚子が強い という声です。
- 大分西部では大人になるまでかぼすを知らなかった
- 日田の山間部は柚子文化
- 柚子ごしょうの本場なので、柚子が定番
- 宮崎の影響も感じる
つまり「大分県=どこでもかぼす」ではなく、
地域によっては柚子の方が身近 という実態もある。
この地域差があるからこそ、
「大分県民みんな、しんけん使う」とまでは言い切れんのやろうね。
10)かぼすは食卓だけじゃなく、記憶にも入り込んでいる

今回のコメントを見ていて印象的だったのは、
かぼすが単なる食材ではなく、記憶の中に深く残っていることでした。
- 実家の庭の木
- 祖父母の家の畑
- シワシワになった切り口の実
- おてしょの上に置かれたかぼす
- 祇園様の料理の記憶
- 小学校給食で秋刀魚に添えられたかぼす
- 竹宵で飲んだうすきボウル
- 風邪の時に飲んだかぼす湯
こういう話を見ると、
かぼすは単に「料理に使うかどうか」だけでは測れん、
大分の暮らしそのものに紐づいた柑橘なんやなと思います。
11)結局、大分県民はほんとにかぼすを使いよるのか?

今回の実態調査をざっくりまとめると、こんな感じです。
しんけん使う派
- 庭や実家に木がある
- 旬になると大量にもらう
- 焼き魚、鍋、味噌汁、漬物、酒、炭酸、冷奴、刺身まで何でも使う
- 保存して一年使う
そこそこ使う派
- 焼き魚の時だけ
- 鍋の時だけ
- 瓶の果汁は常備
- あれば使う
あまり使わん派
- 貰っても困る
- 持て余す
- 買ってまでは使わない
- そもそも苦手
つまり答えは、
「大分県民はたしかにかぼすを使う。でも、その濃さは人と地域でかなり違う」
です。
ただ、使う量は違っても、
大分の人の暮らしや記憶のどこかにかぼすが入っちょるのは確かやね。
まとめ

今回のかぼす実態調査で見えてきたのは、
- 焼き魚にはかなり強い
- 鍋・味噌汁・漬物・冷奴にも使う
- 焼酎・炭酸・サワー・ビールにも入れる
- 買うより、もらう・庭になる感覚が強い
- 大量にもらうから保存の知恵も発達している
- 絞り方や青黄の違いまで知ってる人はしっかり知ってる
- でも、そんなに使わん派もちゃんといる
- 西部では柚子文化が強い地域差もある
ということでした。
「大分県=かぼす」は、たしかに間違いではない。
でもその中身は、
全員が毎日がんがん使うというより、暮らしのどこかに自然と入り込んでいて、気づけば馴染んでいる存在
と言った方が近いかもしれません。
※この記事は、SNSで集まった「かぼすの使い方や実態」に関する声をもとに整理したものです。
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