大分弁の「ほたる」は、
物を捨てたり放り出したり、そのままにしておいたりするときに使う言葉です。
意味としては
「捨てる/放る/放っておく」
にあたり、物に使うか、人に使うかによっても受け取り方が変わります。
この記事では、
- 大分弁「ほたる」の意味
- 日常での使い方・生活感のある例文
- 「捨てる(標準語)」との違い
をまとめて紹介します。
大分弁「ほたる」とは?

大分弁の ほたる は、
「捨てる・放る」
「放っておく・そのままにする」
という意味で使われる言葉です。
- 主に:片付けや着替え、人とのやりとりなど
- 場面:不要な物を捨てるとき/服を脱いだままにするとき/相手に構わずにいるとき
「ほたっちょく」「ほたっちょけ」などの形でも使われます。何をどうする場面かによって意味が変わり、いつも「捨てる」と訳せるわけではありません。
「ほたる」の意味【大分弁 → 標準語】

ほたる=捨てる/放る/放っておく
ニュアンスのポイント
- 不要な物なら「捨てる」、物の扱い方なら「放る・放り出す」という意味になる
- 「ほたっちょく」は、片付けたり手をかけたりせず、そのままにしておく場面にも使う
- 人に対しては「構わずにおく」、自分への言葉なら「そっとしておいて」という気持ちを表すこともある
「もう、ほたっちょきよ」
は、
「もう、放っておきなさいよ」という意味になります。
生活感のある例文

「そげんとこに服をほたっちょくと、じゃめなるじゃろ。」
=「そんなところに服を放っておくと、邪魔になるでしょう。」
「もう!ほたっちょって!」
=「もう!そっとしておいて!」
「いらんゴミは、ほたっていいで。」
=「いらないゴミは、捨てていいよ。」
シチュエーション別
- 【日常】
- 「ここにゴミほたったんワ!」
=ゴミをそこに捨てた人に、問いただす場面に。
- 「ここにゴミほたったんワ!」
- 【仕事・学校など】
- 「ほたっちょくけん、後たのむわ。」
=作業中の物などをいったんそのままにして、後を相手に頼む場面に。
- 「ほたっちょくけん、後たのむわ。」
- 【別の使い方】
- 「何回ゆうてん言う事は聞かんけん、もうほたっちょけ。」
=何度言っても聞かない相手に、これ以上構わなくていいと言う場面に。
- 「何回ゆうてん言う事は聞かんけん、もうほたっちょけ。」
※ 「ほたっていい」が「捨てていい」か「そのままでいい」かは、対象や会話の流れで確認します。
「捨てる」との違い
標準語と比べると
- 捨てる
→ 不要な物などを手放すことを、はっきり伝える言葉。 - ほたる
→ 捨てることに加え、放り出す・そのままにする・構わずにおくことまで表せる言葉。
大分では
「服をほたっちょく」は、服を捨てるとは限らんのよ。
脱いだまま、そこに置きっぱなしにしちょることもあるんやね。
かぼみ目線の一言コラム
かぼみ的に「ほたる」は、
「もう!ほたっちょって!」のひと言にも、その人の気持ちが出る言葉やと思っちょん。
捨ててほしいんやなくて、
今はちょっと、そっとしちょってほしいんよ。
同じ「ほたる」でも、物の片付けから人との距離感まで伝えられるんやね。

地域差

大分で使われる「ほたる」は、「捨てる/放る/放っておく」という意味。
今回のコメントで目立ったのは、「ほたる=捨てる」と一言ではまとめきれない使い方でした。
大分市の方からは、主に物を放り出したり、そのまま放置したりする意味で使い、「捨てるの意味では使わないかも」という声が寄せられたんよ。
別の方からも、「捨てるのは『ほる』かな〜」「ほたるで捨てるのニュアンスはありますが、積極的に捨てる感じではない気がします」という意見がありました。
一方で、ゴミを「ほたった」と言う例や、捨てる意味を含む「ほったりすてぇ~」という表現も登場。関西大分県人会の用例集でも、「ほたる」は「捨てる・放棄する」と説明されています。
どれか一つだけが正しい、というより、捨てる場面で使う人も、そのままにする意味を強く感じる人もおるんやね。ただし、今回の声だけで「大分市では捨てる意味では使わない」とまでは言えません。
暮らしの場面がよく見えたのは、脱いだ服へのひと言。
「そげんとこにほたっちょくとじゃめなるじゃろ!」
これは服をゴミにする話やなくて、そこに置きっぱなしにせんで、ということ。洗濯機に入れてほしい人と、脱いでそのままの人。家の中の光景が浮かぶね😂
人に使う「ほたっちょけ」なら、「もう構わんでいい」「相手にせんでいい」という意味にもなります。さらに自分が「ほたっちょって!」と言えば、「そっとしておいてほしい」という気持ちにもなるんよ。
ちなみに、ここでひとつ豆知識。 国東弁保存会では「ほたる」を「投げる」と紹介し、投げ捨てることを「ほたりうっする」と説明しています。同じ「ほたる」でも、物を手放す動作のほうに目を向けると、また違う使い方が見えてくるんやね。
もうひとつの豆知識は、県外との共通点。 熊本県西原村が公開する方言辞典にも、「ほたる・ほたくる・ほたっとく」が、放り出す・ほったらかす意味で載っています。大分だけにある言葉、とも言い切れんのよ。
今回のコメントには「まめしちょけ」という別の言い方も登場しました。同じ「そのままにする」でも、どんなときにどちらが口から出るか、聞いてみたくなるね。
みんなのところでは、「ほたる」を「捨てる」の意味でも使う?「使う/使わん」だけでも教えてな。使う地域や、「ほる」「まめしちょく」との使い分けも、よかったら聞かせてください。
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まとめ|「ほたる」は捨てる・放る・放っておくことを表す大分弁
- 「ほたる」=捨てる/放る/放っておく
- 物を捨てる場合と、置きっぱなしにする場合がある
- 人に使うと「構わずにおく」、自分への言葉なら「そっとしておいて」の意味にもなる
- 「捨てる」には「ほる」を使うという声もあり、使い方には違いがある
- 一つの標準語に決めず、対象や場面と一緒に意味を読み取るのがポイント
かぼみの大分弁講座では、
物の扱い方にも、人との距離感にも出てくる暮らしの言葉を
ちゃんと残していきたいと思っちょんけん、
「うちでは、ほたるをこんな意味で使う」って言葉があったら、
また教えてな。
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