【大分弁】ひだりいとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分弁の「ひだりい」は、お腹がすいた/空腹だという意味です。

大分弁の資料では見かける言葉ですが、現在の大分県内で広く日常的に使われているとは言い切れず、地域や世代によって馴染みにかなり差がありそうです。

実際、かぼみ自身もあまり馴染みがない一方、「昔は言いよった」という声も寄せられています。

この記事では、

  • 大分弁「ひだりい」の意味
  • 生活感のある使い方・例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。


大分弁「ひだりい」とは?

大分弁の「ひだりい」は、

「お腹がすいた」
「空腹だ」
「ひもじい」

といった意味で使われる言葉です。

たとえば、

「朝から何も食べちょらんけん、ひだりいわ。」
=朝から何も食べていないから、お腹がすいたよ。

のように使います。

現在よく聞く「腹減った」「お腹すいた」と比べると、少し昔の言葉という印象を持つ人もいるようです。


「ひだりい」の意味【大分弁 → 標準語】

ひだりい=お腹がすいた/空腹だ

ニュアンスのポイント

  • お腹がすいている状態を表す
  • 「腹がひだりい」のようにも使う
  • 「ひもじい」に近い意味
  • 「ひだりぃ」と聞こえることもある
  • 現在も使う人がいる一方、知らない・馴染みがない人もいる
  • 世代差がありそうな言葉

「昼まだなん? もうひだりいわ。」
=昼ごはんまだなの? もうお腹がすいたよ。


生活感のある例文【意味が分かる形】

「朝から何も食べちょらんけん、ひだりいわ。」
=朝から何も食べていないから、お腹がすいたよ

「昼まだなん? もうひだりいで〜。」
=昼ごはんまだなの? もうお腹がすいたよ

「朝からよう動いたけん、しんけんひだりい。」
=朝からよく動いたから、すごくお腹がすいた

シチュエーション別

  • 昼ごはん前

「もう十二時やん。ひだりいなぁ。」
=もう12時だね。お腹がすいたなあ

  • 外仕事のあと

「朝から畑に出ちょったけん、ひだりいわ。」
=朝から畑に出ていたから、お腹がすいたよ

  • ご飯を待っている時

「まだできんの? しんけんひだりいで。」
=まだできないの? すごくお腹がすいたよ

「ひだりい」は、難しい場面で使う言葉ではなく、「腹減った〜」という日常的な空腹を表す言葉です。


標準語との違い

  • 標準語:お腹がすいた/空腹だ
  • 大分弁:ひだりい/ひだりぃ

意味としては、現在の「お腹すいた」「腹減った」に近い言葉です。

ただ、「ひだりい」は現在の若い世代まで県内一律に使われている言葉ではなさそうで、

「意味は知っちょる」
「昔、じいちゃんばあちゃんが言いよった」
「初めて聞いた」

と反応が分かれやすいタイプの方言です。

また、「ひもじい」と意味が近いことから、現在の日常語というより、昔から残ってきた空腹を表す言葉として感じる人もいるでしょう。


かぼみ目線の一言コラム

「ひだりい」は、資料では見かけるんやけど、うちはあんまり馴染みがない言葉なんよね。

こういう時、

「資料に載っちょるけん、大分では普通に使う」

とは言えんのがおもしろいところ。

実際に聞いてみると、

「昔は言いよった」

という人がおる一方で、今はあまり聞かんという感じも見えてくる。

方言って、辞書にあるかどうかだけじゃなくて、今も口から出るのか、親や祖父母の言葉として残っちょるのかまで見ると、ぐっとおもしろくなるんよなぁ。


地域差

大分弁:地域差

大分弁の「ひだりい」は、「お腹がすいた/空腹でつらい」という意味の言葉っちゃ。

SNSのコメントで特にはっきり使用例が出たのが佐伯市弥生。「子どもの頃は盛んに使いよった」という声があり、県南では昔かなり身近な言葉だった可能性がありそう。一方、大分市では「聞いたことがない」という反応があり、戸次では「ひだりい」より「ひもじい」という声も。県内共通というより、県南・県西部などの一部地域や、年配世代に残ってきた言葉と見るのがよさそうやね。

県外では宮崎県延岡市でも、祖母や父親世代が使いよったというコメントがあり、大分だけで完結する言葉ではなさそう。

また、「ひだりい」は単なる「ちょっと腹減った」より、「腹が減ってきつい」「空腹で力が出らん」という感覚で使っていたという声もあった。ただし、この強さは家庭によって違いそう。

豆知識として、「ひだりい」は古い日本語の「ひだるし/ひだるい(空腹である)」につながる言葉とされる。そして現在も使う「ひもじい」も、この「ひだるし」と関係する言葉。「ひだるし」から最初の「ひ」を取り、女房詞の「文字詞」で「ひ文字」→「ひもじい」になったとされちょるんよ。

つまり「ひだりい」と「ひもじい」は、意味が似ちょるだけじゃなく、遠いところで同じ古い“空腹の言葉”につながる仲間。昔の日本語が大分の暮らしの中に残った例として見ると面白いね😊


関連大分弁

  • ひもじい(空腹だ)
  • しんけん(とても/本気で)
  • よだきい(めんどくさい/おっくう)

まとめ

  • 「ひだりい」=お腹がすいた/空腹だ
  • 「腹がひだりい」のように使う
  • 「ひだりぃ」と聞こえることもある
  • 大分の資料には見られるが、現在の県内で広く使われているとは言い切れない
  • 「今はあまり使わないけど、昔は言いよった」という声がある
  • 宮崎県延岡市でも祖母・父世代が使っていたというコメントが寄せられた
  • 現在の使用状況には地域差だけでなく世代差もありそう
  • 「今も使う言葉」なのか「昔聞いた言葉」なのかも含めて残したい大分弁

かぼみの大分弁講座では、
「ひだりい」のように、資料だけでは分からない「今も使う」「昔は言いよった」という声まで含めて、大分弁をこれからも一つずつ丁寧に残していきます。


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