大分弁の「ひこずる/ひこじる」は、
引きずる/地面に置いたものを引っぱる という意味です。
持ち上げずに、地面や床の上をずるずる引っぱる感じが出る言葉で、
カバン・荷物・机・道具など、日常の動きの中で使いやすい大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「ひこずる/ひこじる」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「ひこずる/ひこじる」とは?

大分弁の ひこずる/ひこじる は、
「引きずる」
「地面に置いたものを引っぱる」
という意味で使われます。
- 主に:カバン・荷物・道具・机など
- 場面:家の中/学校/外出中/作業中
ただ「引っぱる」だけではなく、
持ち上げずに、下にこすりながら動かす感じ がある言葉です。
「ひこずる/ひこじる」の意味【大分弁 → 標準語】
ひこずる/ひこじる=引きずる/地面に置いたものを引っぱる
ニュアンスのポイント
- 物を持ち上げずに動かす
- 地面や床にこすれる感じがある
- 雑に扱う印象が出ることもある
- 注意する時の言葉としても使いやすい
「そげえカバンをひこずったら、汚れるで。」
=そんなふうにカバンを引きずったら、汚れるよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「そげえカバンをひこずったら、汚れるで。」
=そんなふうにカバンを引きずったら、汚れるよ
「荷物が重いけんって、床をひこずらんで。」
=荷物が重いからといって、床を引きずらないで
「机をひこじったら、床に傷がつくで。」
=机を引きずったら、床に傷がつくよ
シチュエーション別
- 家庭
- 「ランドセルを玄関までひこずらんで、ちゃんと持ちなさい。」
=ランドセルを玄関まで引きずらないで、ちゃんと持ちなさい
- 「ランドセルを玄関までひこずらんで、ちゃんと持ちなさい。」
- 学校
- 「イスをひこじると音がするけん、持ち上げて動かしよ。」
=イスを引きずると音がするから、持ち上げて動かしなさい
- 「イスをひこじると音がするけん、持ち上げて動かしよ。」
- 作業
- 「その箱、ひこずったら底が破れるかもしれんで。」
=その箱を引きずったら、底が破れるかもしれないよ
- 「その箱、ひこずったら底が破れるかもしれんで。」
※ 「ひこずる/ひこじる」は、
物が下にこすれながら動く感じがよく出る言葉です。
標準語との違い
- 標準語:引きずる
- 大分弁:ひこずる/ひこじる
標準語の「引きずる」と意味はかなり近いですが、
「ひこずる/ひこじる」は、より生活の中の動きとして聞こえやすい言葉です。
特に、子どもがカバンをずるずる引っぱっている時や、
重たい荷物を持ち上げずに動かしている時など、
「それ、ちゃんと持たんと汚れるで」という注意の感じが出やすくなります。
かぼみ目線の一言コラム
「ひこずる」って、
言葉だけで、ずるずる音が聞こえてきそうなんよね。
持ち上げんで、そのまま引っぱる感じ。
カバンの底が汚れたり、床に傷がついたり、
そういう日常の小さい注意まで一緒に浮かぶ言葉やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「ひこずる/ひこじる」は、「引きずる」「地面に置いたものをそのまま引っぱる」という意味で使われる言葉っちゃ。
SNSのコメントを見ると、県内では「ひこずる」を使う人がかなり多そうで、「水筒ひこずっち歩くなえ」「ズボンの裾をひこずる」「足ひこずりよるけど、どげんした?」みたいに、荷物・服・足など幅広く使われちょるね。
一方で、「ひこじる」派もいて、「ひこじったらあかん」「普段使うのはひこじる」という声もあった。さらに「ひっこずる」と言う地域・家もあり、県内でも音の形が少しずつ揺れるみたい。日出出身の人が県外でもそのまま使いよる、という話もあって、無意識に出る生活語なんやろうね。
面白いのは、服の裾や長い物には「ぞろびく」を使う地域もあること。「ひこずる」は物や足を引っぱる感じ、「ぞろびく」は裾や布がだらっと地面につく感じ、と分ける人もいそう。
豆知識として、「ひこずる」は「引きずる」が変化したように見えるけど、標準語より“ずるずる引っぱる感じ”が強く出る。持ち上げんでそのまま動かす、あの生活感がよう残った言葉やね。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
関連大分弁
まとめ
- 「ひこずる/ひこじる」=引きずる/地面に置いたものを引っぱる
- 持ち上げずに、ずるずる動かす感じがある
- カバン・荷物・机・イスなどに使いやすい
- 「ひこずる」「ひこじる」のどちらを使うかに地域差・家庭差がある
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中の何気ない動きまでそのまま伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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