【大分弁】こさえるとは?意味・使い方・例文まとめ|かぼみの大分弁講座

大分で使われる「こさえる」は、作る/造るという意味です。

「これ誰がこさえたん?」「オニギリこさえちょるけん」のように、何かを作る場面で使われます。

大分の方言資料にも「こさえる=作る・造る」と収録されていますが、実は大分だけの言葉ではありません。「こしらえる」が音変化した、昔から各地で使われてきた言い方です。

この記事では、

  • 大分弁「こさえる」の意味
  • 生活感のある使い方・例文
  • 標準語との違い
  • 地域差

をまとめて紹介します。


大分弁「こさえる」とは?

「こさえる」は、

作る/造る

という意味で、大分でも使われてきた言葉です。

大分の方言資料では、別府市浜脇地区の「見立て細工」の用例とともに、「こさえる=作る・造る」と記録されています。

「これ誰がこさえたん?」
=これ誰が作ったの?

「ようけ、こさえたなぁ〜!」
=たくさん作ったなぁ〜!

のように使います。

もともとは「こしらえる」が音変化した形
*大分で古くから使われているが、大分だけの言葉ではない


「こさえる」の意味【大分弁 → 標準語】

こさえる=作る/造る

ニュアンスのポイント

  • 物を作る・造る時に使う
  • 「こしらえる」が音変化した言葉
  • 食べ物を作る場面でも使われる
  • 大分だけの言葉ではない
  • 「丁寧に作る感じがする」という声もあるが、意味そのものを「丁寧に作る」と限定するものではない

大分の資料で直接確認できる基本的な意味は、「作る/造る」です。


生活感のある例文【意味が分かる形】

「これ誰がこさえたん?」
=これ誰が作ったの?

「ようけ、こさえたなぁ〜!」
=たくさん作ったなぁ〜!

「オニギリこさえちょるけん、いい時に食べりって。」
=おにぎりを作ってるから、いい時に食べなさいね

シチュエーション別

  • 作った物を見て

「これ誰がこさえたん?」
=これ誰が作ったの?

  • たくさん作ったものを見て

「ようけ、こさえたなぁ〜!」
=たくさん作ったなぁ〜!

  • 食べ物を準備して

「オニギリこさえちょるけん、いい時に食べりって。」
=おにぎりを作ってるから、いい時に食べなさいね

コメントでは「晩ごはん」「おにぎり」など、食べ物を作る場面でも「こさえる」が使われていました。

資料上も「こさえる」という語自体には食べ物を作る用法があります。ただし、今回確認できた大分の方言資料そのものの直接用例は造形物なので、大分での基本訳は「作る/造る」としておくのが正確です。


標準語との違い

  • 標準語:作る/造る
  • 大分で使われる言い方:こさえる

「これ誰が作ったの?」を、

「これ誰がこさえたん?」

のように表します。

ただし「こさえる」は大分だけの言葉ではなく、「こしらえる」が変化した言い方です。


かぼみ目線の一言コラム

今回の「こさえる」は、“大分で使うけど、大分だけの言葉じゃない”というところがおもしろい言葉やった。

コメントでも、

「こしらえるから、こさえるになったんかの?」
「東京の人も言うちょった」
「北海道だけど、わかる」


っち声があったんよね。

一方で、


「幼少のころ、よく言ってたし聞いてた」
「今は使わないかなぁ。80代以上の人達が使ってた」


という声もあって、「昔の人が使う言葉」という印象を持つ人もおるみたい。

「大分弁=大分にしかない言葉」とは限らんのよなぁ。

大分の暮らしの中に残っちょる言葉を拾うという意味では、こういう言葉も残しておきたいなと思います。


地域差

大分弁:地域差

大分で使われる「こさえる」は、「作る/造る」という意味。

「これ誰がこさえたん?」
「ようけ、こさえたなぁ〜」
「おにぎりこさえちょるけん、いい時に食べり」

SNSのコメントでは「子どもの頃よう言いよった」「今でも普通に使う」という声がある一方、「意味は分かるけど今は使わない」「80代以上の人が使いよった」という声もあった。

今のところ、県北・県南でくっきり分かれるような地域差は見えておらず、むしろ世代差の方が大きそう。

資料で地域まで確認できる例としては、別府市浜脇の「見立て細工」の話に「こさえる」が登場し、「作る・造る」の意味で記録されちょる。

ただし、これだけで「別府の言葉」とは言えず、大分県内のどこまで広く使われよったのかは、まだ分からない部分も多いんよね。

今回おもしろかったのが、「物を作る」以外の使い方。

コメントには、
「顔をこさえる」=化粧して整える
「服をこさえる」ような感覚で、身なりを整える

という例も出てきた。

「こさえる」には単純な“作る”より、「手を加えて、ちゃんと形にする」という感覚が残っちょるのかもしれんね。

そして豆知識。
「こさえる」は、もともと「こしらえる」が音変化した言葉。
「こしらえる」
↓
「こさえる」
となったもので、実は大分だけの方言ではないんよ。

「こさえる」そのものが明治時代の文学作品にも出てくる古い口語で、大分ではその言い方が地域語・世代語として残ってきたと考えるのがよさそう。

さらに元の「こしらえる」は、昔から「物を作る」だけでなく、「準備する」「食べ物を用意する」「身なりを整える」など、かなり幅広く使われてきた言葉。

だから、

「晩ごはんをこさえる」
「顔をこさえる」
「物をこさえる」

が同じ言葉でつながるんやね😊

“大分だけの珍しい方言”ではなく、
昔からある日本語が、大分の暮らしの中にも残っちょる言葉。

「作る」より「こさえる」の方が、なんとなく“手をかけて作った”感じがするのも面白いなぁ。

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まとめ

  • 「こさえる」=作る/造る
  • 大分の方言資料にも実際に収録されている
  • 別府市浜脇地区の具体的な使用例が残っている
  • 「こしらえる」が音変化した言葉
  • 食べ物を作る時にも使われる
  • 昔よく使った・年配の人が使っていたというコメントもある
  • 「顔をこさえる」のような使い方を覚えている人もいる
  • 大分だけの言葉ではなく、全国的な歴史を持つ言い方

かぼみの大分弁講座では、
「こさえる」のように、大分で使われながら県外にもつながりを持つ大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。


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