
面倒くさい、だるい、気が進まん…標準語にしにくい大分弁
大分弁の中でも、かなり有名な言葉のひとつが
「よだきい」。
意味としては、
- 面倒くさい
- だるい
- 気が進まん
- やる気が出らん
- しんどくて動きたくない
あたりに近い言葉です。
ただ、実際に聞いてみると、
「面倒くさい」だけでもなく、
「だるい」だけでもなく、
「疲れた」だけでもない。
大分の人にとっては、
その全部が少しずつ混ざったような、
なんとも言い換えにくい言葉でもあるようです。
今回は、
大分県民は今でも『よだきい』を使いよるのか?
という実態を整理してみます。
1)結論:今でも使う人はかなり多い

まず結論から言うと、
「よだきい」は今でも使う人がかなり多い ようです。
コメントでも、
- しんけん使う
- めちゃくちゃ言う
- バリバリ使っている
- 口癖になっている
- もはや標準語の域
- 他県にいても抜けなかった
という声が多くありました。
特に、大人世代以上ではかなり自然に使われている印象です。
「今日の会合、よだきいなぁ」
「畑の草取り、よだきいけどやるか」
「草刈りよだきぃ」
「いちいち答えるのもよだきぃ」
こういう例を見ると、
よだきいは特別な方言というより、
日常のちょっとしたぼやきとして今も普通に残っている感じがあります。
2)「面倒くさい」だけでは言い切れない

「よだきい」は標準語で言うと、
よく「面倒くさい」と訳されます。
たしかに近いです。
でも、それだけでは少し足りません。
たとえば、
- 会合に行くのがよだきい
- 草取りがよだきい
- ごはんを食べた後で動くのがよだきい
- 上司の話が長くてよだきい
- 暑い中の草刈りがよだきい
こういう使い方を見ると、
単なる「手間がかかる」だけではなく、
気持ちが乗らない、体が重い、相手するのもしんどい
みたいな感覚まで入っています。
だから「面倒くさい」と訳せても、
大分の人からすると
「いや、それだけじゃないんよなぁ」
となりやすい言葉なんやと思います。
3)大人になるほど使うようになる言葉かもしれない

今回のコメントで印象的だったのが、
子どもの頃はあまり使わなかったけど、大人になると使うようになった
という感覚です。
「30以降の大人が使っているイメージ」
「子どもの頃はあまり使わなかったかも」
「大人になると面倒なことが増えるから多くなるのかな」
という声がありました。
これはかなり分かる気がします。
子どもの頃は、
「よだきい」と感じるほどの責任や用事が少なかったのかもしれません。
でも大人になると、
- 仕事
- 会合
- 草取り
- 家の用事
- 支払い
- 人付き合い
- 長い話を聞く時間
など、
「やらんといけんけど、気が進まんこと」が増えていきます。
そう考えると、
よだきいは大人になってから身にしみる言葉なのかもしれません。
4)若い世代では「だりぃ」「めんどい」に置き換わりつつある?

一方で、
若い世代では少し使われ方が変わってきているという声もありました。
- 自分より上の世代は普通に使う
- 下の世代は「だりぃ」が多い
- 昔より使う人が少なくなった
- 若い方はあまり使っていない気がする
- 「めんどい」を使う人が多い
という意見です。
つまり、
「よだきい」が消えたわけではないけど、
若い世代では
- だるい
- だりぃ
- めんどい
の方が自然に出る場面も増えているのかもしれません。
ただし、家族や地域の中で聞いて育つと、
若い人でも普通に分かる言葉ではありそうです。
5)県外に出ても抜けない言葉

今回かなり多かったのが、
県外に出ても『よだきい』だけは抜けない という声です。
- 名古屋に住んでいても使う
- 他県にいても抜けなかった
- 出張で全国各地を回っても抜けなかった
- 東京に住んでいた時も、ふと独り言で出た
- 千葉にいるけど、この言葉に変わる言葉が見つからない
こういう声を見ると、
よだきいは単なる方言というより、
感情を処理するための言葉 に近いのかもしれません。
標準語に直そうとしても、
ぴったり来る言葉がない。
だから県外に出ても、
疲れた時、面倒な時、気が乗らない時に、
つい「よだきぃ〜」と出てしまう。
大分弁の中でも、かなり体に染みつきやすい言葉なんやと思います。
6)「よだきい」は、確認にも使われる

面白かったのが、
「よだきーわー!」と言った後に、
「よだきーでなぁ!」と他の人にも確認する、という使い方です。
これは単なる独り言ではなく、
気持ちを共有する言葉として使われている感じがあります。
たとえば、
「草刈りよだきぃなぁ」
「ほんと、よだきぃなぁ」
「会合よだきいなぁ」
「よだきいでなぁ」
みたいに、
よだきいは相手に同意を求めたり、
一緒にぼやいたりする時にも使いやすい言葉です。
ただの不満というより、
軽い共感の合図にもなっているんよね。
7)「よだきい」より別の言葉を使う地域・人もいる

一方で、
大分県内でも全員が「よだきい」を使うわけではありません。
「使わない」
「ばっちゃが使うけど自分は使わない」
という声もありました。
また、日田方面では
「よだきい」より せれれん 派という声もありました。
大分県内でも地域によって言葉の出方は違います。
「よだきい」がかなり広く知られている言葉なのは確かですが、
県内すべての地域・世代で同じように使われているとは言い切れません。
8)大分に帰ってきた時に出る「よだきい」

印象的だったのが、
空港での使い分けの話です。
羽田空港で飛行機を降りると、
「あ〜疲れた。仕事つれ〜」
と言う。
でも大分空港で降りると、
「あ〜よだきぃ。座席狭くてせっちぃわい」
と言う。
もちろん笑い話ではありますが、
かなり大分らしい感覚が出ています。
同じ「疲れた」でも、
大分に戻ると自然と大分弁の感覚に戻る。
よだきいは、
大分の空気に戻った時に出てくる言葉
でもあるのかもしれません。
9)結局、「よだきい」は今でも使われているのか?

今回の声を整理すると、こんな感じです。
よく使う派
- しんけん使う
- 口癖になっている
- 大人になってから増えた
- 県外でも抜けない
- 何するにも「よだきぃ」と言う
あまり使わない派
- 自分では使わない
- ばあちゃん世代が使う
- 若い人は「だりぃ」「めんどい」が多い
- 地域によっては別の言葉を使う
それでも分かる派
- 自分では使わないけど意味は分かる
- 大分弁としてはかなり有名
- 代わりになる言葉が見つからない
つまり、
「よだきい」は今でもかなり生きている大分弁
と言ってよさそうです。
ただし、若い世代では少しずつ
「だりぃ」「めんどい」に置き換わっている場面もありそうです。
まとめ

「よだきい」は、
面倒くさい、だるい、気が進まん、疲れた、相手するのもしんどい。
そのあたりの気持ちをまとめて受け止めてくれる大分弁です。
今回見えてきたのは、
- 今でも使う人はかなり多い
- 特に大人世代以上では自然に出る
- 若い世代では「だりぃ」「めんどい」も増えている
- 県外に出ても抜けにくい
- 標準語にぴったり置き換えにくい
- 地域によっては別の言い方もある
ということでした。
大分弁の中でも「よだきい」は、
意味を説明するより、
実際に口から出る瞬間の方が分かりやすい言葉かもしれません。
やらんといけん。
でも気が乗らん。
体も重い。
誰かにちょっと分かってほしい。
そんな時に出る一言。
それが、
よだきい
なんやと思います。
※この記事は、SNSで集まった「よだきいの使い方や実態」に関する声をもとに整理したものです。
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