大分弁の「のく」は、
どく という意味で使われる言葉です。
人や物がそこにあって通れない時、
少し場所を空けてほしい時に出やすい、暮らしの中の大分弁です。
この記事では、
- 大分弁「のく」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「のく」とは?

大分弁の のく は、
「どく」
「場所を空ける」
「そこから離れる」
という意味で使われます。
- 主に:人や物が場所を空ける動き
- 場面:通り道/作業中/家の中/狭い場所
「そこにおると通れんけん、のく」
「邪魔になるけん、ちょっとのく」
のように、
今いる場所から少し動いて、空間を空ける 感じの言葉です。
「のく」の意味【大分弁 → 標準語】
のく=どく
ニュアンスのポイント
- 場所を空ける動きを表す
- 人にも物にも使える
- 通り道をあける時に出やすい
- 「退く」という古い言い方に近い
「車が来よるけん、そこ のきよ。」
=車が来ているから、そこをどきなさい。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「車が来よるけん、そこ のきよ。」
=車が来ているから、そこをどきなさい
「そこにおったら、台車が通れんけんのきよ。」
=そこにいたら、台車が通れないからどきなさい
「荷物がじゃめなるけん、端にのけちょこうか。」
=荷物が邪魔になるから、端にどけておこうか
シチュエーション別
- 家庭
- 「掃除するけん、そこからちょっとのきよ。」
=掃除するから、そこからちょっとどきなさい
- 「掃除するけん、そこからちょっとのきよ。」
- 仕事
- 「通路に立っちょるとじゃめなるけん、少しのいちょって。」
=通路に立っていると邪魔になるから、少しどいておいて
- 「通路に立っちょるとじゃめなるけん、少しのいちょって。」
- 日常
- 「狭いけん、車が来たら早めにのかんと危ねえで。」
=狭いから、車が来たら早めにどかないと危ないよ
- 「狭いけん、車が来たら早めにのかんと危ねえで。」
※ 「のく」は、
人がその場から動く時にも、物をどける時にも使われることがあります。
標準語との違い
- 標準語:どく
- 大分弁:のく
標準語の「どく」は、今いる場所を空ける時に使います。
大分弁の「のく」も意味はかなり近く、通りたい時や邪魔になる時の声かけとして自然に使われます。
ただ、「どいて」と言うと少し強く聞こえることがありますが、
「のく」「のきよ」「のいちょって」のような大分弁の形になると、家の中や身近な会話によりなじみやすい響きになります。
また、「のく」は古い標準語の「退く」ともつながる言葉で、
大分だけでなく西日本の一部にも近い言い方が残っている表現です。
かぼみ目線の一言コラム
「のく」って、
標準語っぽく見えて、会話に入ると一気に大分の空気になる言葉なんよね。
「そこ、どいて」やとちょっと強いけど、
「そこ、のきよ」
「ちょっとのいちょって」
になると、家の中や作業中の声かけとして自然に聞こえる。暮らしの中で、
人と人がちょっと場所をゆずる時の言葉やなぁって思うんよ。

地域差

大分弁の「のく」は、「どく」の意味で、自分や、人や物に少し場所を空けてもらう時に使う言葉っちゃ。
「そこ通るけん、のいて」「荷物持っちょんけん、のいちくれん?」みたいに、家でも外でもかなり自然に出る。コメントを見ると、「のく」と「どく」を混ぜて使う人も多く、県内ではかなり通じやすい言い方に見えるね。
大分らしさが出るのは、後ろにお願いの形が付く時。「のいちょくれ」「のいちくれ」「のいちくり」「のいてくれん?」など、地域や家庭で少しずつ形が変わるみたい。
特に「て」が「ち」になると、一気に大分弁らしい響きになるっちゃ。一方で「のけ」「のかんか」「どけ」はかなり強めで、お願いというより命令に近い。猫や家族には「ちょっとそこのいち」くらいが、まだやわらかいかもしれんね。
豆知識として、「のく」は古い「退く」の形が残った言葉として見ると分かりやすい。短い言葉やけど、言い方次第でお願いにも命令にもなる、距離感がよく出る方言やね。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます
関連大分弁
まとめ
- 「のく」=どく
- 「のいて」=どいて
- 通りたい時や場所を空けてほしい時に使う
- 「のけ」「のかんか」「のいちくれん」など、言い方に地域差がある
- 「て」が「ち」になると、大分弁らしい響きが強くなる
かぼみの大分弁講座では、
暮らしの中のちょっとした声かけに残る大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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