大分弁の「やおいかん」は、容易ではない/簡単にはいかないという意味です。
手間がかかることや、ひと筋縄では進まないことを前にして、「こりゃ大変やな」と感じる時に使われます。
この記事では、
- 大分弁「やおいかん」の意味
- 生活感のある使い方・例文
- 標準語との違い
- 地域差
をまとめて紹介します。
大分弁「やおいかん」とは?

大分弁の「やおいかん」は、
「容易ではない」
「簡単にはいかない」
「なかなか大変だ」
という意味で使われます。
- 主に:手間のかかる仕事や作業
- 場面:一人では難しいこと/時間がかかること/思うように進まないこと
「できない」と言い切るのではなく、できるかもしれんけど、そう簡単なことではないという感覚を表す言葉です。
「やおいかん」の意味【大分弁 → 標準語】
やおいかん=容易ではない/簡単にはいかない
ニュアンスのポイント
- 手間や苦労がかかる
- 思ったようには進まない
- 簡単に片づけられることではない
- 状況の難しさをしみじみ表す時にも使う
「この畑をひとりで片付けるんは、やおいかんで。」
=この畑をひとりで片付けるのは、簡単にはいかないよ。
生活感のある例文【意味が分かる形】
「この畑をひとりで片付けるんは、やおいかんで。」
=この畑をひとりで片付けるのは、簡単にはいかないよ
「今日中にこれ全部終わらせるんは、やおいかんなぁ。」
=今日中にこれを全部終わらせるのは、容易ではないね
「仕事しながら家のことも全部するんは、やおいかんわ。」
=仕事をしながら家のことも全部するのは、なかなか大変だよ
シチュエーション別
- 農作業
「草がこげえ伸びちょったら、刈るだけでもやおいかんで。」
=草がこんなに伸びていたら、刈るだけでも簡単にはいかないよ
- 仕事
「この量を明日までに仕上げるんは、やおいかんなぁ。」
=この量を明日までに仕上げるのは、容易ではないね
- 家庭
「子どもを連れて、この荷物を全部運ぶんはやおいかんわ。」
=子どもを連れて、この荷物を全部運ぶのはなかなか大変だよ
※「やおいかん」は、単に忙しいというより、実際に取りかかると手間や苦労がかかることに合う言葉です。
標準語との違い
- 標準語:容易ではない/簡単にはいかない/なかなか大変
- 大分弁:やおいかん
標準語の「難しい」は、問題の内容や技術的な難しさなど、幅広い場面で使われます。
一方、「やおいかん」は、
「手間がかかる」
「一人では大変」
「そう簡単には終わらない」
といった、実際に何かへ取り組む時の苦労を表しやすい言葉です。
「できん」と言えば、できないことをはっきり表しますが、「やおいかん」は、できんわけではないけど、楽にはいかんという感じです。
かぼみ目線の一言コラム
「やおいかん」って、何かを始める前にも、始めたあとにも使える言葉なんよね。
作業の量を見て、
「こりゃ、やおいかんなぁ」
実際にやってみて、
「思ったよりやおいかんわ」
できんとは言わんけど、簡単やとも言えん。
そんな現実的な大変さを、ちょうどよく表しちょる言葉やなぁと思うっちゃ。

地域差

大分弁の「やおいかん」は、「容易ではない/そう簡単にはいかない」という意味の言葉っちゃ。「組み立てるんはやおいかんかった」「会議が重なってやおいかん」のように、思った以上に手間がかかることや、簡単には解決できん状況に使われる。
ただ“大変”と言うより、「できんことはないけど、かなり骨が折れる」という実感がこもっとるんよね。
追加コメントまで見ると、県内では「やおいかん」より「やおねぇ」の方が広く使われる印象。大分市・別府・佐伯・由布・豊後大野・臼杵などから「やおねぇを使う」という声があり、姫島では「やえこっちゃねぇ」という形も出た。
一方、日田では「やおいかん/やおねぇ」の両方、竹田市荻町でも「誰にでも簡単にできることではない」という意味で「やおいかん」が使われよったそう。地域だけでなく、家庭や世代でも差がありそうやね。
さらに「自分が苦労しよる時は、やおいかん。相手の苦労には、やおねぇ」と使い分ける人や、「やおいかん氏」と、付き合うのが難しい人を表す例もあった。ただし、これは個人・地域による用法として見た方がよさそう。
豆知識として、「やおねぇ」「やおいかん」「やえぇこっちゃねぇ」は、どれも“容易ではない”感覚を持つ近い言葉。仕事の難しさにも、暑い日の畑仕事にも、人付き合いにも使える、暮らしの苦労がにじむ方言っちゃ。
まだ把握できていない部分もあるので、分かり次第更新していきます。
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まとめ
- 「やおいかん」=容易ではない/簡単にはいかない
- 手間や苦労がかかることに使う
- 「できない」ではなく、「できるかもしれないが簡単ではない」という感覚
- 仕事・家事・農作業など、生活の中の大変な場面に使いやすい
- 日田などで使われるという声がある
- 地域によっては「やおねぇ」「やえぇこっちゃねえ」などの言い方もある
かぼみの大分弁講座では、
簡単にはいかない暮らしの苦労や、その時の実感まで伝わる大分弁も、これからも一つずつ丁寧に残していきます。
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