大分弁の「まぜくる」は、
物をかき回したり、何かを混ぜたりするときに使う言葉です。
意味としては
「かき回す/混ぜる」
にあたり、「そげぇ、まぜくらんでもいいで〜」のように使われます。また、話や人間関係をかき乱すという意味でも使われます。
この記事では、
- 大分弁「まぜくる」の意味
- 日常での使い方・生活感のある例文
- 「かき回す/混ぜる」との違い
をまとめて紹介します。
大分弁「まぜくる」とは?

大分弁の まぜくる は、
「かき回す」
「混ぜる」
という意味で使われる言葉です。
- 主に:料理や飲み物などをかき混ぜるとき
- 場面:物をぐるぐるかき回すときや、話・人間関係をかき乱すとき
単に物を混ぜるだけでなく、「あの人が話をまぜくる」のように、余計なことをして話をややこしくする意味でも使われます。
「まぜくる」の意味【大分弁 → 標準語】

まぜくる=かき回す/混ぜる
ニュアンスのポイント
- 物をかき回したり、ぐるぐる混ぜたりするときに使う
- 「まぜくりまわす」「まぜくりかえす」のような言い方もある
- 話や人間関係をかき乱して、ややこしくする意味でも使われる
「そげぇ、まぜくらんでもいいで〜」
は、
「そんなにかき回さなくてもいいよ〜」という意味になります。
生活感のある例文

「そげ、まぜくらんでいいで。」
=「そんなにかき回さなくていいよ。」
「納豆は、まぜくりたおすと、ねべぇ〜で美味い!」
=「納豆は、しっかりかき混ぜると、粘りが出ておいしい!」
「あんしが話をまぜくるけん、ややこしゅうなった。」
=「あの人が話をかき乱すから、ややこしくなった。」
シチュエーション別
- 【飲み物】
- 「ウィンナーコーヒーは、混ぜくらんじ飲んじょくれ。」
=ウィンナーコーヒーは、混ぜないで飲んでね。
- 「ウィンナーコーヒーは、混ぜくらんじ飲んじょくれ。」
- 【池の中】
- 「池ん中をそげぇまぜくると、金魚がむげねえやろが。」
=池の中をそんなにかき回すと、金魚がかわいそうだろう。
- 「池ん中をそげぇまぜくると、金魚がむげねえやろが。」
- 【話し合い】
- 「あんしがいらんこと言うち、決まりかけたのをまぜくるんやが!」
=あの人が余計なことを言って、決まりかけた話をかき乱すんだよ!
- 「あんしがいらんこと言うち、決まりかけたのをまぜくるんやが!」
※ 「まぜくる」は、物を混ぜる場合と、話や人間関係をかき乱す場合とで、意味の広がりがあります。
「かき回す/混ぜる」との違い
標準語と比べると
- かき回す/混ぜる
→ 物を動かして混ぜ合わせたり、かき回したりする一般的な言い方 - まぜくる
→ 物をかき回すときだけでなく、話や人間関係を混乱させるときにも使われる言い方
大分では
「そげぇ、まぜくらんでいいで」のように物を混ぜる場面でも、「話をまぜくる」のように人の言動についても使われます。
かぼみ目線の一言コラム
かぼみ的に「まぜくる」は、
「混ぜる」よりも、ぐるぐるかき回しよる感じがする言葉やと思っちょん。
「まぜくりまわす!」
ここまで言われたら、なんかもう、ぐっちゃぐちゃになっちょる感じがするなぁ😂
それにしても、今回おもしろかったんは、料理よりも人間関係の話を思い浮かべる人がおったこと。
「あんしが話をまぜくるけん、ややこしゅうなった」なんて、聞くだけで困った場面が目に浮かぶわ〜。
納豆はよう混ぜた方がおいしいかもしれんけど、人の話はあんまりまぜくらん方がよさそうやなぁ🤣

地域差

大分で使われる「まぜくる」は、「かき回す/混ぜる」という意味。
「そげぇ、まぜくらんでもいいで〜」
「納豆は、まぜくりたおすと美味い!」
今回のコメントでも、よく使うという声がたくさん寄せられた。
ただ、面白かったのは、食べ物や物を混ぜる話よりも、人間関係や会話を引っかき回す使い方が目立ったこと。
「あんしが話をまぜくるけん、ややこしゅうなった」
「決まりかけた話をまぜくるんやが!」
「仲のいい友達グループにあんしを入れると、まぜくるけん……」
つまり「まぜくる」は、単に物をかき混ぜるだけでなく、まとまりかけた話や人間関係をかき乱す時にも使うんやね。
しかも、料理を混ぜる時は普通の動作やけど、人の話を「まぜくる」となると、少し困った意味になる。
同じ言葉でも、使う場面で印象が変わるのが面白い😂
そして気になる県内の地域差。
大分市からは、
「まぜくりまわすとも言う。お婆ちゃんが使っていた」
という声が寄せられた。
大分の方言用例集にも「まぜくる」は収録されていて、実はそこに載っている例文も、食べ物ではなく「会議を引っかき回す人」の話なんよ。
ほかにも今回のコメントでは、
「まぜくりまくる」
「まぜくりかえす」
「まぜくっちょって」
と、いろんな形が登場。
一方、「生前の母親からよく聞いた」という人がおる反面、「今も現役で使う」という声も多かった。
ただし、地域名が分かるコメントはまだ少なく、県北・県南などで言い方が分かれるかまでは確認できていない。
今のところ、地域差だけでなく、家庭や世代によって言い方の長さや使い方に違いがありそうやね。
そして豆知識。
実は「まぜくる」は大分だけの言葉ではないんよ。
北九州からも「まぜくる」という声があり、山口県萩市の方言資料には、
「まぜくる」
「まてくる」
「まぜくりまわす」
「まぜくりかえす」
などの形が記録されちょる。
山口では「まてくる」という発音もあるのが面白いところ。
zz
「納豆をまぜくる」と美味しくなるけど、
「会議をまぜくる」と話がまとまらん!🤣
物だけじゃなく、人の行動まで表せる、なんとも便利な大分弁やね。
みんなのところでは「まぜくりまわす」「まぜくりかえす」も使う?😊
関連大分弁
まとめ|「まぜくる」はかき回す/混ぜるを表す大分弁
- 「まぜくる」=かき回す/混ぜる
- 料理や飲み物などをかき混ぜるときに使われる
- 「そげぇ、まぜくらんでいいで」のように日常会話で使われる
- 「まぜくりまわす」「まぜくりかえす」などの言い方もある
- 物だけでなく、話や人間関係をかき乱す意味でも使われる
- コメントでは、現在も使っているという声が多く寄せられた
かぼみの大分弁講座では、
「まぜくる」のように、一つの言葉で物の動きから人間関係まで表せる大分弁も、
ちゃんと残していきたいと思っちょんけん、
「こんな使い方もしよった」って言葉があったら、
また教えてな。
▶︎ 大分弁の一覧はこちら
